田川市石炭・歴史博物館=釧路市立博物館 交流企画展
祝・ユネスコ記憶遺産国内初登録(2011年5月)
- 会期:2008年11月15日(土曜日)~12月21日(日曜日)
*毎月曜日・11月23日(日曜・祝日)・12月17日(水曜日)は休館です - 会場:博物館1階マンモスホール
*マンモスホールは入場無料です
明治以降、日本の近代化を推し進めたエネルギーは石炭。釧路、空知、常磐、三池などの各炭田と共に、筑豊炭田(福岡県)は一大石炭生産地となりました。
明治・大正・昭和の筑豊炭田に生きた山本作兵衛(1891-1984)。彼が遺した炭坑記録画は、炭坑の労働と生活風景を今に伝える貴重な文化財です。それらは現在、炭坑節発祥の地としても知られる福岡県田川市の「田川市石炭・歴史博物館」に584点が所蔵されており、福岡県指定有形民俗文化財に指定されています。
田川市石炭・歴史博物館では開館25周年を記念し、11月1日から12月7日の日程で山本作兵衛に関する展示が行なわれていますが、釧路市立博物館でも「交流企画展」として、これらの炭坑記録画から約220点(複製画)を展示いたします。貴重な記録としてだけでなく、一介の坑夫が描いた素朴な絵画としての魅力にも迫ります。
また、炭鉱労働や生活風景について、産炭地同士の共通性、一方で九州と北海道、筑豊と釧路の地域性や、その背景にある歴史について考えるきっかけとなればと思います。
- 主催:釧路市立博物館
- 共催:田川市石炭・歴史博物館
- 後援:NHK釧路放送局・西日本新聞筑豊総局・北海道新聞釧路支局・釧路新聞社
関連行事
NHKアーカイブス"筑豊の炭坑”番組上映会
11月16日(日曜日)午後1時30分~午後3時30分<終了しました>
- 釧路市立博物館 講堂(入場無料)
- 主催=NHK釧路放送局・釧路市立博物館
上映番組
- ある人生「ぼた山よ」(1966年)
8歳でヤマに入り、50年間にわたり炭坑で生きた山本作兵衛さんは、60歳になって絵筆をとり、肉体に染みついた地底の生活を描き続けた。その作品の世界には、炭坑の中に生きた人々の歴史が読みとれる。(25分) - ドキュメンタリー「坑道-片隅の100年」(1967年)
筑豊炭田の100年の歴史。坑道を解体し封鎖する作業を縦軸に、明治以降、炭坑に生きた人々の姿を回想する。芸術祭奨励賞受賞。(50分)
パネルディスカッション
- パネリスト
- 高崎 守 氏 (太平洋炭砿管理職釧路倶楽部 前会長)
- 皆月 昭則 氏 (釧路公立大学経済学部 准教授)
- 井上 利秋 氏 (NHK釧路放送局長)
- コーディネーター
石川 孝織(釧路市立博物館 学芸員) - 司会
今井温美 氏(NHK釧路放送局リポーター)
映画上映会・講演会
11月30日(日曜日)午後1時30分~午後3時45分<終了しました>
釧路市立博物館講堂(入場無料)
上映作品
「炭鉱(ヤマ)に生きる」(70分・2004年)
筑豊や山本作兵衛、そして炭鉱に生きた人たちを追ったドキュメント映画。語りは小沢昭一。
映画の内容は下記のページをご覧ください。
講演会
- 「筑豊炭田と山本作兵衛」
福本 寛氏 (田川市石炭・歴史博物館 学芸員)
関連情報
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