企画展「釧路・根室の簡易軌道」

ページ番号1002415  更新日 2022年10月29日

印刷大きな文字で印刷

お知らせ

「北海道の簡易軌道 次世代に伝える開拓遺産としての鉄路」

2018年11月1日、簡易軌道は「北海道遺産」に選定されました
詳しくは下記のページをご覧下さい(北海道遺産協議会のページ)

「釧路・根室の簡易軌道」11月17日(土曜日)常設展示スタート

2016年度「釧路・根室の簡易軌道」、2017年度「映像でよみがえる簡易軌道と道東開拓のあゆみ」、この2つの簡易軌道をテーマとした企画展をもとに、新展示が博物館2階常設展示「釧路の近代」コーナーに登場します。(常設展入館料が必要です)
詳しくは下記のページをご覧ください。

記録集「釧路・根室の簡易軌道」増補改訂版を博物館窓口で発売します(11月17日(土曜日)より)

A4判180ページ・価格:1,000円(税込)
2017年刊行の初版をもとに、その後の調査研究で得られた成果を盛り込んだ「増補改訂版」として刊行します。
詳しくは下記のページをごらんください。(通信販売も行います。)

鉄道史学会「第8回住田奨励賞特別賞」・鉄道友の会「2018年 島秀雄記念優秀著作賞特別部門」を受賞しました

当時の証言などOB・OGをはじめとする地域の関係者、また写真・資料提供など全国の鉄道愛好家のご協力により、賞を受けることができました。ありがとうございました。

*鉄道史学会のページは次のリンクをご覧ください。

*「島秀雄記念優秀著作賞特別部門」受賞については、下記のページをご覧ください。

簡易軌道企画第二弾 NHK釧路放送局開局80周年記念 企画展「映像でよみがえる簡易軌道と道東開拓のあゆみ」を開催しました。

2018(平成30)年1月20日(土曜日)~2月18日(日曜日)

  • 会場:釧路市立博物館 講堂(入場無料)
  • 主催:NHK釧路放送局・釧路市立博物館

企画展「釧路・根室の簡易軌道」を踏まえ、NHKが保存する簡易軌道や開拓・農業の貴重な映像、さらに新たに収集した写真・資料も加え展示を行いました。

くわしくは下記のページ(NHK釧路放送局)・当館ページをご覧ください

写真:記念企画展 釧路・根室の簡易軌道 ポスター


北海道の開拓地は泥炭地や火山灰地も多く、春の融雪期には道路は「ドロドロ」状態、交通が極めて困難となり、それが開拓の障害ともなっていました。そこで内務省北海道庁(国)は道東・道北を中心に、レールでの輸送機関「殖民軌道」を計画します。まず1924(大正13)年に厚床~中標津が開通、その後次々と敷設されました。

殖民軌道はレール幅が762mmと国鉄などの1067mmに比べ狭く、また動力は馬匹とする簡易なものでした。運行組合が設置され、入植者は料金を払い利用しました。また輸送量が大きい路線ではガソリン機関車も導入されるようになります(北海道庁直営)。殖民軌道は国鉄線の駅を起点に、より内陸の開拓地へ路線は伸びていきます。

戦後は農林省所管となり「簡易軌道」と呼ばれるようになります。新設・改良は国、維持・補修は国庫負担により北海道が、そして実際の管理運営は地元自治体(市町村)に委託されました。釧路・根室地域では、馬力から内燃動力へ改良が行われた簡易軌道として、鶴居、標茶、浜中、別海の各町・村営軌道がありました。

簡易軌道は、地方鉄道法(現 鉄道事業法)や軌道法による「鉄道・軌道」ではありません。レールと車輪による交通機関という面では確かに鉄道・軌道ですが、運輸省ではなく農林省(それぞれ当時)が所管していたことからもわかるように、法令的には「似て非なるもの」、土地改良法による開拓のための施設です。簡易軌道特有の取扱いや用語もあります。ディーゼルカーを「自走客車」と呼ぶこともその1つです。

人々だけでなく農作物、そして牛乳の輸送などに重要な役割を果たしましたが、整備されていく道路に役目を譲り、1972(昭和47)年の浜中町営軌道の廃止によって道内から全て姿を消しました。

本企画展では、1960(昭和35)年以降に存在した釧路・根室地方の簡易軌道について、OB・関係者、関係自治体、そして当時を記録した鉄道愛好家のご協力を得て、展示や見学会、講演会などで振り返ります。

期間・会場

《終了しました》

  • 期間:2016(平成28)年10月29日(土曜日)~2017年1月15日(日曜日)
  • 休館日:毎週月曜・11月23日・12月8日・12月23日・12月31日-1月5日・1月9日・10日
  • 会場:釧路市立博物館マンモスホール(企画展会場は無料)

巡回展会場・期間

  • 釧路空港ビル
    2017年2月1日(水曜日)~28日(火曜日)
  • 別海町図書館
    3月3日(金曜日)~16日(木曜日)
  • 浜中町総合文化センター
    3月18日(土曜日)~4月2日(日曜日)
  • 鶴居村ふるさと情報館みなくる
    4月7日(金曜日)~5月7日(日曜日)
  • 標茶町図書館
    5月12日(金曜日)~6月11日(日曜日)
  • 第18回 国際鉄道模型コンベンション内(会場:東京ビッグサイト) コンベンション主催:同実行委員会
    8月18日(金曜日)~20日(日曜日)
  • パネル展「北海道の鉄道 過去、現在、未来」内(会場:北海道庁赤れんが庁舎) パネル展主催:北海道鉄道観光資源研究会
    11月25日(土曜日)・26日(日曜日)

*休館日や開場時間は各施設・主催者へお問い合わせください

写真:会場の様子
巡回展示会場
写真:展示物
【浜中町会場】OB所蔵の橋梁銘板
写真:見学の様子
【鶴居村会場】保存の自走客車は車内も見学できます(要申し出)

標茶町会場で講演会を開催しました

歴史講座・講演会「釧路・根室の簡易軌道 標茶町を中心に」

  • 日時:5月28日(日曜日) 午前10時30分~正午
  • 会場:標茶町図書館 視聴覚室(無料)
  • 講師:石川 孝織(釧路市立博物館)
  • 主催:標茶町図書館 電話 015-485-2300

鶴居村会場で記念講演会を開催しました 開村80周年

講演会「鶴居村営軌道 歴史とその意義」
【第1部・講演】清水一史氏(九州大学)
【第2部・対談】小野正彦氏(鶴居村営軌道OB)×石川孝織(釧路市立博物館)

  • 日時:4月9日(日曜日)午前10時15分~午後2時[正午~午後1時は休憩]
  • 会場:鶴居村ふるさと情報館映像室(無料・定員50名)[参加者には鶴居村営軌道缶バッジをプレゼント]
  • 主催:鶴居村教育委員会 電話 0154-64-2050

関連行事

企画展記録集(増補改訂版)を刊行します

価格 1000円(税込)
*2018年11月17日より販売開始(11月10日より通販受付)

バス見学会

2017アンコール開催

詳しくは下記のリンクをご覧ください

〔鶴居・標茶編〕6月4日(日曜日)9時~17時 募集期間5月1~8日(消印有効・ファクス必着)《開催終了》
浜中・別海編〕10月29日(日曜日)9時~18時 募集期間10月1~8日(同)《開催終了》

  • *定員30名・応募が定員を超過した場合は抽選を行います(抽選結果は全員にお知らせします)
  • *アンコール開催のため、2016年にバス見学会に参加された方は応募できません
    (鶴居・標茶編のみ参加された方は浜中・別海編へはご応募いただけます(逆も可))

2016年開催

〔鶴居・標茶編〕10月16日(日曜日)9時~17時《開催終了》
〔浜中・別海編〕11月6日(日曜日)9時~18時《開催終了》
簡易軌道の線路や停留所跡などを見学・散策、またOBなどから当時のお話を伺います

  • [集合]釧路市立博物館
  • [費用]各300円(資料費・傷害保険料)
  • [定員]各30名(小学生以上・小学生は保護者同伴でご参加ください)
  • [募集]〔鶴居・標茶編〕9月1~9日 〔浜中・別海編〕10月1~9日(郵便もしくはファクスにて受付)
    〒085-0822 釧路市春湖台1-7釧路市立博物館 ファクス0154-42-6000
    「簡易軌道バス見学会《鶴居・標茶(10月16日)》もしくは《浜中・別海(11月6日)》」あて
    *参加者全員の〔氏名・年齢・連絡先(電話・住所)〕をご記入ください
    (応募者数が定員を超えたときは抽選を行います)
    (各回、バスの乗り降り・1~2kmの徒歩があります)

NHK番組で振り返る「簡易軌道と酪農の記録」《開催終了》

  • [日時]2016年11月12日(土曜日)13時30分~15時
  • [会場]釧路市立博物館 講堂(入場無料・申込不要)
  • [主催]NHK釧路放送局・釧路市立博物館

上映:明るい農村「村の風土記 ローカル駅 お客さんは牛乳カン(標茶町営軌道)」「村の風土記 トロッコは馬にひかれて 北海道 別海村」など

簡易軌道と鉄道遺産講演会《開催終了》

  • [講演]湯口 徹氏(鉄道研究家)「北海道殖民/簡易軌道」
    名取紀之氏(株式会社ネコ・パブリッシング編集局長/日本鉄道保存協会顧問)「唯一無二の地域遺産をどう活かすか 道内・そして全国の事例から」
  • [日時]2016年11月26日(土曜日)13時30分~16時
  • [会場]釧路市立博物館 講堂(入場無料・申込不要)

酪農・乳業と簡易軌道講演会《開催終了》

  • [講演]佐々木正巳氏(雪印メグミルク株式会社)
  • [日時]2017年1月14日(土曜日)13時30分~15時
  • [会場]釧路市立博物館 マンモスホール(入場無料・申込不要)
写真:簡易軌道缶バッジ プチリニューアルして再発売しました
博物館窓口で販売中
写真:簡易軌道のスタンプ
スタンプもあります《終了しました》

開催しました

丸瀬布・鶴居村営軌道DLを学ぶ会(企画展「釧路・根室の簡易軌道」応援企画)

丸瀬布森林公園いこいの森(遠軽町)で動態保存されている鶴居村営軌道のディーゼル機関車を学ぶことを目的に、鶴居村営軌道OBや清水一史氏(九州大学教授)などによる講演、見学会、ディーゼル機関車の特別運行を行いました。

  • [日時]2016年5月28日(土曜日)13時30分~17時
  • [会場]丸瀬布森林公園いこいの森
  • [主催]釧路臨港鉄道の会・夢里塾
  • [共催]遠軽町・釧路市立博物館
  • [後援]鶴居村教育委員会

写真:ディーゼル機関車

写真:丸瀬布・鶴居村営軌道DLを学ぶ会の様子1

写真:丸瀬布・鶴居村営軌道DLを学ぶ会の様子2


*オリジナル簡易軌道ブックカバーをダウンロード形式でお配りしています(窓口等ではお配りしておりません)

資料・写真をご提供ください/思い出をお聞かせください

引き続き、当時の資料(道具やきっぷ、書類など)や写真を収集しております。ご寄贈でなく、お貸しいただけるだけでもと存じます。写真はデジタル複製を行い、原版はお返しいたします。
またOBや利用された方などの思い出もぜひお聞かせください。
ご協力いただける方は、
釧路市立博物館(0154-41-5809)
鶴居村教育委員会(教育課・0154-64-2050)
標茶町図書館(015-485-2300)
浜中町教育委員会(社会教育係・0153-62-2394)
別海町教育委員会(生涯学習課・0153-75-2111[内3712])

主催など

主催

釧路市立博物館

共催

鶴居村教育委員会・標茶町教育委員会・浜中町教育委員会・別海町教育委員会
釧路空港ビル株式会社・釧路臨港鉄道の会・釧路市立博物館友の会

後援

北海道新聞釧路支社・釧路新聞社・NHK釧路放送局・FMくしろ

協力

株式会社釧路製作所・雪印メグミルク株式会社・東邦コンサルタント株式会社
NPO法人名古屋レール・アーカイブス・有限会社モデルワーゲン

写真:展示の様子1

写真:展示の様子2

写真:展示の様子3

自走客車ペーパークラフト

簡易軌道ペーパークラフト(釧路製作所製 自走客車)

提供:株式会社釧路製作所
下記のページからダウンロードいただけます。(釧路製作所のページ)プリンタで厚めの用紙に印刷してお楽しみください。

企画展期間中、10月29日~11月30日:別海村営軌道(オレンジ) ・12月1日~1月15日:浜中町営軌道(緑)
それぞれ差し上げました。(ペーパークラフトはA4 サイズ・縮尺1/66です)

写真:別海村営軌道ペーパークラフト

写真:浜中町営軌道ペーパークラフト

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 博物館 博物館担当
〒085-0822 北海道釧路市春湖台1番7号 博物館
電話:0154-41-5809 ファクス:0154-42-6000
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。