企画展「雄別炭砿閉山50年 雄別・尺別・上茶路」

ページ番号1002371  更新日 2022年12月28日

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太平洋炭砿とともに、釧路炭田の有力炭鉱だった雄別炭砿(雄別・尺別・上茶路)。
そこには、多くの炭鉱マン・鉄道マンの仕事、その家族の暮らしがありました。
1970(昭和45)年の炭鉱閉山・鉄道廃止から半世紀、当時を資料や写真から振り返ります。

写真:企画展「雄別炭砿閉山50年 雄別・尺別・上茶路」ポスター

期間・会場

  • 期間:2020(令和2)年12月12日(土曜日)~2021(令和3)年2月28日(日曜日)
  • 会場:釧路市立博物館 2階特別展示室(入館料が必要です)
  • 休館日:12月14日・21日・28日~1月4日・11日・12日・18日・25日・2月1日・8日・11日・15日・22日・23日

主催など

  • 主催:釧路市立博物館
  • 共催:釧路市立博物館友の会
  • 協力:古潭・雄別歴史資料室、白糠町、白糠町教育委員会、釧路市阿寒町行政センター(炭砿と鉄道館「雄鶴駅」)、音別町行政センター、釧路市教育委員会阿寒生涯学習課(阿寒町歴史資料収蔵室)、音別生涯学習課(音別町歴史資料展示室)

会場のようす

写真:展示の様子

雄別炭砿株式会社のあらまし

1919(大正8)年、実業家の芝義太郎らが「北海炭砿鉄道株式会社」を設立、現在の釧路市阿寒町雄別で炭鉱開発を行う。1921(大正10)年には生産を開始するが、1923(大正12)年の鉄道開通(釧路~雄別炭山)により本格化する。しかし関東大震災、第一次大戦後の不況で経営困難となり、翌1924(大正13)年に三菱鉱業が買収、同社子会社の「雄別炭砿鉄道株式会社」となる。

雄別炭砿では、1938(昭和13)年の雄別通洞の完成など、規模の拡大とともに坑口や諸施設の集約など近代化を進め、1941(昭和16)年には戦前・戦中期の最大となる年66万4千トンを生産する。また1928(昭和3)年に尺別炭砿、1936(昭和11)年に浦幌炭砿を、1935(昭和10)年には石狩炭田の茂尻炭砿(現赤平市)を買収するなど、経営規模の拡大も図る。

終戦後は財閥解体により1946(昭和21)年、三菱鉱業から独立する。戦後復興のための石炭増産により労働者数は急増したが、朝鮮戦争後の不景気では一転、合理化が行われ、1954(昭和29)年に浦幌炭砿は閉山となる。

1959(昭和34)年、鉄道部門は雄別鉄道株式会社に分社化、雄別炭砿鉄道株式会社は「雄別炭砿株式会社」となる。機械化・効率化を推し進め、1964(昭和39)年には雄別炭砿は史上最大となる生産量年72万6千トンを記録、また同年、新たに上茶路炭砿(白糠町)を開坑、国鉄白糠線も開業する。この頃は傘下4炭鉱(雄別・尺別・茂尻・上茶路)で150万~180万トン規模の生産を誇った。多角経営でも知られ、企業グループとしては石炭以外の売上げが過半を占めるまでになっていた。

しかし昭和40年代、石炭業界の退潮は急激に速度を増していく。1969(昭和44)年、茂尻炭砿は事故後閉山、そして資金繰りの悪化により雄別炭砿株式会社は1970(昭和45)年2月27日に雄別・尺別・上茶路の各炭砿を閉山、自主廃業(会社解散)を選択する。雄別鉄道・尺別鉄道も閉山2ヶ月後の4月15日の運行をもって廃止、炭鉱周辺は無人地帯に戻った。

雄別・尺別・上茶路炭砿が学べる施設(あわせてご訪問ください)

古潭・雄別歴史資料室

写真:古潭・雄別歴史資料室の展示の様子

常設展示+特別展「消えたマチ 雄別の記憶1000写真展」

~2021年3月31日(水曜日)〔予定〕

たくさんの雄別炭砿・雄別鉄道の資料や写真、また精巧な手づくり木製模型も見どころです。

布伏内コミュニティセンター内(無料)
釧路市阿寒町布伏内22線北51
電話0154-69-2111
開室時間 平日 午前9時30分~午後3時30分【土曜・日曜日・祝日休】

布伏内郵便局

写真:郵便局内の展示の様子

写真展
「消えたヤマ 消えたレール」
~2021年3月31日(水曜日)〔予定〕

郵便局ロビーいっぱいに炭鉱と鉄道に関する展示。雄鉄SL「205」の木製模型にも注目。地元発の雄別炭砿グッズもあります。

布伏内郵便局 ロビー(無料)
釧路市阿寒町布伏内22線北41-27
電話0154-69-2300
開局時間 平日 午前9時~午後5時
【土曜・日曜日・祝日休】

音別町郷土資料展示室

写真:郷土資料展示室の様子

縄文時代から近代まで、釧路市音別町の歴史を展示。尺別炭砿に関するコーナーがあります。

釧路市音別町ふれあい図書館 2階(無料)
釧路市音別町朝日2-81
電話01547-6-3435
開室時間 午前10時~午後6時
休館日:月曜日・祝日・第3土曜日・第3日曜日・12月29日から1月3日

炭砿と鉄道館「雄鶴駅」【冬季休館中】

写真:自然休養村内の展示の様子

雄別炭砿と鉄道の歴史を次世代へ残すべく、1987年に開館。SL「C11 65」も保存されています。

阿寒町自然休養村内(無料)
「赤いベレー」・道の駅「阿寒」隣接
釧路市阿寒町上阿寒22-34
電話0154-66-3810
開館時間 午前10時~午後4時
【5~9月開館】

雄別鉄道 蒸気機関車「8722」

写真:蒸気機関車8722

雄別鉄道でも活躍した「8722」は、明治末期に製造された国産化初期のSLです。冬季はイルミネーションも。

株式会社釧路製作所(本社工場 管理棟前)
釧路市川北町9-19
電話0154-22-7135
見学時間 平日操業時間内
【見学の際は同社管理棟2階の総務グループへ申し出て下さい】

イオンモール釧路昭和内郵便局

写真:イオンモール釧路昭和内郵便局 外観

釧路市立博物館サテライト展示
「雄別炭砿閉山50年 雄別・尺別・上茶路」
~2021年2月28日(日曜日)

博物館のサテライト展として、雄別炭砿の写真を展示中です。

イオンモール釧路昭和内郵便局 ロビー(無料)
釧路市昭和中央4-8-1
電話 0154-53-3070
開局時間 午前9時~午後9時
(窓口は午後5時まで)【年中無休】

*布伏内・釧路愛国・イオンモール釧路昭和内の各郵便局には、雄別炭砿・鉄道をデザインした風景印・小型印(記念消印)があります(イオンモール釧路昭和内局は2月28日(日曜日)まで)。

お願い

ご来館にあたっては、マスクなどの着用、咳エチケット、周囲の方と十分な間隔を保つなど、新型コロナウイルス感染拡大の防止へご協力ください。館内には消毒液を設置していますので、ご利用ください。
状況により期間変更・中止となる場合があります。

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このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 博物館 博物館担当
〒085-0822 北海道釧路市春湖台1番7号 博物館
電話:0154-41-5809 ファクス:0154-42-6000
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。