釧路市立博物館と新平渓煤礦博物園区(台湾炭鉱博物館)友好館協定を締結

ページ番号1010949  更新日 2023年1月18日

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釧路市立博物館と新平渓煤礦博物園区(台湾炭鉱博物館)友好館協定を締結

2023(令和5)年1月11日、釧路市立博物館と新平渓煤礦博物園区(台湾炭鉱博物館)は、友好館協定を締結しました。

締結式は、新平渓煤礦博物園区にて開催。釧路市からは市長・市議会議長・教育長、市議会日台友好促進議員連盟、釧路日台親善協会、台湾からは政府文化部常務次長(文部科学省事務次官に相当)をはじめ、東北角・宜蘭海岸国家風景区管理処、新北市・同市平溪区、日本台湾交流協会などから多くの出席がありました。

調印式の写真

友好館締結

新平渓煤礦博物園区は台北市中心部から自動車で45分ほど、新北市平渓区にあります。かつての運炭路線、現在は観光路線として知られる台湾鉄路管理局(台湾鉄道)「平渓線」沿線で、周辺には日本人観光客にもよく知られる九份(きゅうふん)や金瓜石(きんかせき)鉱山などもあります。
博物館は1965年に開坑、1997年に閉山した「新平渓煤礦(炭鉱)」を活用し、2002年に開館しました。当時の坑口や選炭場などの生産諸施設を保存するとともに、模擬坑道や屋内施設にて新平渓煤礦や台湾の炭鉱に関する歴史や文化を展示しています。また体験乗車ができるトロッコなどもあり、そのユーモラスな形態の機関車は「獨眼小火車(一つ目小僧)」とも呼ばれています。

獨眼小火車

獨眼小火車

国内唯一の稼行炭鉱、釧路コールマインの前身である太平洋炭砿の初代社長「木村久太郎」は台湾で財をなした実業家であり、その設立には台湾5大家族(財閥)だった「基隆顔家」も関わっています。また戦前期を中心に技術者の交流もあったなど、釧路と台湾の炭鉱は共有する歴史を有しています。

今後、両博物館では釧路と台湾の炭鉱史を改めて整理・記録し、教育普及活動を通じて、国際交流・友好をすすめていきます。
現在、新平渓煤礦博物園区では、釧路炭田の歴史を紹介する写真展「台湾新北市平溪線與日本北海道釧路的煤礦・前世今生」(台鉄平渓線と釧路炭鉱の過去と現在)も開催されています。当館でも今後、台湾の炭鉱やその文化を紹介する展示や行事を実施していきます。

展示

なお、今回の協定締結は、2016(平成28)年に新平渓煤礦博物園区と友好館協定を締結した、田川市石炭・歴史博物館(福岡県)に多大なるご協力をいただきました。ここに記して御礼申し上げます

獨眼小火車

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