【博物館】講演会「海外のタンチョウ保護と教育普及活動」

ページ番号1002657  更新日 2022年8月25日

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北東アジアに生息するタンチョウの現状とその保全のために行われている各国の環境教育活動について、お話しいたします。

  • 日時:2013年1月30日(水曜日)13時30分~16時30分
  • 会場:釧路市立博物館 講堂
  • 無料・申込不要・逐次通訳有

【講演内容(予定)】

  • ロシアの大学に於ける学生キャンプの位置づけ
    タチアナ・ティカチューク教授〈トランスバイカル国立師範学校(ロシア)〉
  • 非武装地帯とその周辺の自然
    キーサップ・リー博士〈韓国ツルネットワーク(韓国)〉
  • 中国で行われている国際ネイチャースクール
    ユン・カン氏〈北京ブルックス教育センター(中国)〉
  • 国際タンチョウネットワークとタンチョウの国際的な現状
    百瀬ゆりあ氏〈国際タンチョウネットワーク〉
  • 主催:NPO法人タンチョウ保護研究グループ・釧路市立博物館
  • 問合せ:タンチョウ保護研究グループ(電話:0154-22-1993)

終了しました。

平日の日中という時間帯でしたが、41名の方にご参加いただきました。国際エコキャンプのために来日しているロシア・中国・韓国の学生たちも参加しました。
4つの講演があり、最初にロシアトランスバイカル国立師範大学のタチアナ・ティカチューク博士が「ロシアの大学に於ける学生キャンプの位置づけ」という演題で話をしました。ティカチューク教授はロシアダウリア地方で研究者と連携して、学生がキャンプをしながら、野生生物調査を行っている事例を紹介しました。学生にとっては新鮮な体験で、新たなフィールド研究者を生み出す土台となっているということです。
続いて、韓国ツルネットワークのリー・キサップ博士が「非武装地帯とその周辺の自然」という演題で話をしました。リー博士は非武装地帯で越冬するタンチョウやマナヅルなどの現状を話し、非武装地帯の自然環境の保全の重要性を訴えられました。
次に北京ブルックス教育センターのカン・ユン氏が「中国で行われている国際ネイチャースクール」という演題で話をしました。カン氏は中国各地で子ども対象に行っている環境教育活動について話しました。これは環境を学ぶ大学生たちと共に取り組んでいるもので、大学生たちの教育にも役立っているということです。また、この取り組みには日本のNGO支援もあるそうで、感謝の言葉も述べられました。
最後に国際タンチョウネットワークの百瀬ゆりあ氏が「国際タンチョウネットワークとタンチョウの国際的な現状」という演題で話をしました。百瀬氏は北東アジアのタンチョウの現状について話し、各地にさまざまな問題があることを示されました。併せて3年前に発足した国際タンチョウネットワークについても紹介し、各国が協力してタンチョウの保全を進めていることが話されました。
すべての発表の後に、簡単な質疑応答を行い、講演会は終了しました。

写真:ツル
非武装地帯周辺で越冬するツル
写真:参加者
ネイチャースクールで生きものを観察する子供たち

このページに関するお問い合わせ

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