企画展「道東の外来生物」

ページ番号1002498  更新日 2022年11月8日

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  • 主催:釧路市立博物館
  • 会期:4月20日(日曜日)まで<<終了しました>>
    *毎週月曜は休館日です
  • 会場:1階マンモスホール(マンモスホールは入場無料です)

道東地方で採集された外来生物のなかから、近年急速に分布を広げているもの、在来生物や農林水産業などに悪影響を及ぼすおそれが指摘されているものを展示します。また外来生物法と外来種に関する研究を紹介します。

展示している外来生物

ウチダザリガニ

写真:ウチダザリガニ

(写真)新釧路川で採集されたウチダザリガニ

原産地:アメリカ合衆国オレゴン州
特定外来生物(06年2月1日指定)


食用として繁殖させることを目的に、1930年に476尾が摩周湖に放流されました。その後持ち出されて再放流されたものが阿寒湖、釧路川流域、釧路湿原、春採湖や十勝、根室など道東地方一円に広がり、現在では道北や道央地方にも分布を広げつつあります。

セイヨウオオマルハナバチ

写真:3匹のセイヨウオオマルハナバチ

(写真)釧路市内で採集されたセイヨウオオマルハナバチ、左から女王、オス、働き蜂

原産地:ヨーロッパ(オランダ・ベルギー)
特定外来生物(06年9月1日指定)


人工授粉がむずかしい温室栽培トマトの受粉に使うため1992年に輸入がはじまりました。96年に日高地方で野外で営巣しているのが初めて発見され、その後各地で温室から逃げ出した女王バチの野生化が報告されています。釧路市内からも2007年8月にはじめて採集されました。

オオモンシロチョウ

写真:2匹のオオモンシロチョウ

(写真)釧路市内で採集されたオオモンシロチョウ(右)、左はモンシロチョウ、いずれもオス

原産地:ヨーロッパ


前翅(はね)の黒色部が広く、オスでは表面に黒い紋がないことなどでモンシロチョウと見分けられます。1995,6年にかけて北海道南西部、津軽、下北半島など広い範囲で発見され、5年ほどで北海道全域に分布を広げました。大陸から日本海を自力で飛来してきましたが、原産地からロシア極東部の沿海州までは荷物にまぎれて移動したと考えられており外来生物として扱われています。

カブトムシ

写真:カブトムシ

(写真)網走で採集されたカブトムシ

原産地:日本(本州)


北海道には本来カブトムシはいませんでしたが、人の手によって本州から持ち込まれたため外来生物ということになります。道内にカブトムシが定着したのは1970年代頃で、現在では道北や道東オホーツク海側を中心に幅広く分布します。成虫は力が強く樹液を独占するため、クワガタムシなど在来生物への影響が心配されています。

アトラスオオカブトムシ

写真:アトラスオオカブトムシ

(写真)釧路中央卸売市場で発見されたアトラスオオカブトムシ

原産地:東南アジア(フィリピン)


釧路中央卸売市場でフィリピンから輸入されたバナナについているのを市場関係者が発見し博物館に持ち込まれたオス1頭と、ペット昆虫としてフィリピンから輸入されたオスメス各1頭を展示しています。

外来生物についてもっと知りたい方には…

(1)外来生物全般および外来生物法についてくわしく知りたい方は

外来生物法‐特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(※一般向け)

しってるかな?外来生物(※子供向け)

日本の外来種リスト

(2)道内の外来生物については

HOKKAIDDO BLUE LIST 北海道外来種データベース

美幌博物館ホームページ

みんなで守ろう!ペットのモラル

(3)セイヨウオオマルハナバチについては

市民の皆さんとの協働によるセイヨウオオマルハナバチ監視活動

セイヨウオオマルハナバチのページ

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