【博物館】《阿寒国立公園指定80周年記念》講演会「資源開発か自然保護か 阿寒硫黄鉱山をめぐって」

ページ番号1002638  更新日 2022年8月25日

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講演会「資源開発か自然保護か 阿寒硫黄鉱山をめぐって」

企画展「阿寒国立公園と硫黄鉱山」関連行事

写真:講演会「資源開発か自然保護か 阿寒硫黄鉱山をめぐって」ポスター


阿寒国立公園の美しく、そして時に荒々しくもある自然環境は火山活動により形作られ、それは温泉だけでなく「硫黄」という地下資源ももたらしました。

雌阿寒岳山頂周辺を鉱区とする阿寒硫黄鉱山は昭和27年(1952年)から本格的生産を開始。標高1,200mの噴気地帯という厳しい環境でしたが、最盛期には年間2万トンを産出するなど、一時は道内一の生産量を誇るほどでした。
その開発には自然保護の面から強い反対意見が出されましたが、戦後の産業復興という中で許可されます。この反対運動は「尾瀬」(群馬・福島・新潟にまたがる山地湿原)のダム・発電所建設反対に続く自然保護運動の先駆的事例であり、日本初の自然保護団体「日本自然保護協会」発足の契機になりました。

本講演会では、戦前から戦後にかけての国立公園行政、また戦後復興期における自然保護問題の先駆的事例であった阿寒硫黄鉱山の開発とその反対運動について取り上げます。

日時など

2014年11月23日(日曜日)午後1時30分~3時30分
釧路市立博物館 講堂
*無料・申込不要です

講師

村串 仁三郎氏(法政大学名誉教授/鉱山労働・国立公園論)
1935年(昭和10年)生まれ。1969年、法政大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。2006年まで法政大学経済学部教授。経済学博士。
主著に

  • 『日本の鉱夫-友子制度の歴史』(世界書院・1998)
  • 『大正昭和期の鉱夫同職組合「友子」制度 続・日本の伝統的労資関係』(時潮社・2006)
  • 『国立公園成立史の研究 開発と自然保護の確執を中心に』(法政大学出版局・2005)
  • 『自然保護と戦後日本の国立公園 続「国立公園成立史の研究」』(時潮社・2011)

企画展「阿寒国立公園と硫黄鉱山」

企画展のページは下記をご覧ください。

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