4-5 タンチョウ
タンチョウは日本では北海道東部を中心に生息しています。大陸ではロシアと中国の国境近くで夏を過ごし、冬になると中国南部や朝鮮半島に移動する渡り鳥ですが、北海道のタンチョウは渡りをしません。
江戸時代のころまでは東日本にも広く住んでいました。明治になって開拓や狩猟などにより数が減り、一時は絶滅したとも思われていましたが、1924年(大正13年)釧路湿原に十数羽、生存しているのが発見されました。
1935年(昭和10年)に国の天然記念物に指定され、地元の人たちが中心となって保護活動を続けたことにより数が増え、2005年(平成17年)の調査では1000羽を超えました。
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