2016年2月のどうぶつえん日記

ページ番号1001924  更新日 2022年8月25日

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2016年2月27日(土曜日) それはそれ、これはこれ

今日も良く冷えた日でした。

写真:雪で白くなった木道


先日少し雪が降ったので、またきれいに白くなっていますが。
雪の量は昨年より少ないと思います。木道が見えていますしね。

そろそろ春が待ち遠しい今日この頃です。

写真:ハンゴンソウ

写真:ホザキシモツケ


冬景色の中、ドライフラワー状態になっているハンゴンソウ(左)とホザキシモツケ(右)

写真:ヤチダモの冬芽

写真:マユミの冬芽


少し膨らみ始めたヤチダモ(左)とマユミ(右)の冬芽。
先日開いてしまっていたエゾニワトコの冬芽は、予想通り枯れてしまっていました。

この週末を抜ければ、また少し暖かくなるようです。

写真:ネコヤナギ


日当たりのいいところに生えているネコヤナギは、こんな感じ。
まだちょっとフライング気味かなとも思うのですが、他の木々よりは花の時季が早いので、大丈夫なのかもしれません。

もう少し寒さが緩み、雪がとけてくれば、春になります。
暦の上では既に春なのですが、まあ、それはそれとして。
人がいつどのように実感するかというのは、また別のお話であります。

さて、これで日記を〆てしまってもいいのですが、せっかくなのでもう少し。

写真:ホッキョクグマのツヨシ1


既にお知らせしておりますが、ツヨシの展示は今日で終了となります。
明日からミルクのみとなりますので、ご了承くださいますよう、お願いいたします。

写真:ホッキョクグマのツヨシ2


いよいよ、週明けには横浜へ出発です。

そんなわけで、いつもよりちょっと多めにツヨシの写真をどうぞ。
なるべくまんべんなく動物を登場させたいのですが、まあ、たまにはそういうこともあります。

写真:ホッキョクグマのツヨシ3

写真:ホッキョクグマのツヨシ4


今日はホースを振り回してみたり

写真:ホッキョクグマのツヨシ5


飛び込んでみたり。

写真:ホッキョクグマのツヨシ6


相変わらずおもちゃは2つ。

写真:ホッキョクグマのツヨシ7

写真:ホッキョクグマのツヨシ8


ホースは結構気に入っている様子。
鼻で吹いてみたり、かじってみたり。
さすがに丈夫なので、食いちぎることはできないようです。

写真:ホッキョクグマのツヨシ9

写真:ホッキョクグマのツヨシ10


珍しく、バケツにブイを突っ込みます。
ミルクはよくこういうことをしますが、ツヨシがやるのはあまり見たことがありません。
まあ、中の人が見にいく機会もそんなに多くないので。
今まで見ていなかっただけかもしれません。

今日は、中の人が見ている時には、雪や砂場の上でゴロゴロはしませんでしたし、よく遊んでいました。
そういう日もあるのでしょう。

ツヨシなりに何か雰囲気を感じ取っていたのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。
残念ながらクマではないのでわかりません。

これから、気候や飼育環境、取り巻く人々など、すべてが大きく変わります。

横浜でも元気でいてくれれば、オスとうまくいってくれればと思いますが、なにぶん相手があることです。
いずれにせよツヨシはツヨシでありますので。

今までどおり見守ってくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年2月25日(木曜日) 冴え返り

今朝方はだいぶ冷え込んだようです。
先週あたり、だいぶ暖かかったのですが、また冷え込んできました。

そういえば、雪が降りましたので、そり山と歩くスキーコースが再び使えるようになっています。
ただ、期間は短いかもしれませんので、遊びたい方はお急ぎください。

写真:顔に雪がついたエゾシカ


柵際で物欲しげによってきたエゾシカ。
鼻先で雪の中を探っているので、顔に雪がついています。

写真:陽を浴びているワピチ


陽を浴びているワピチ。
3頭、ほぼ等間隔で並んでいます。

レッサーパンダ舎にて。

写真:レッサーパンダのシンゲン

写真:レッサーパンダのコーアイ


今日はどちらも丸まって寝ています。
左がシンゲン、右がコーアイです。

アルパカ舎にて。

写真:アルパカ1

写真:アルパカ2


エサを食べたり日向ぼっこをしていたり。思い思いにしています。
雪が積もってから、足元が悪いのでアルパカの散歩は中止が続いていますが、ルビーも元気にしています。

ちょっと正門からだと遠いのですが、ぜひ会いに行ってみてください。

写真:アカコンゴウインコの親子


お隣のアカコンゴウインコは、最初もうちょっと寄り添っていたんですが。
近くまで行くと、やっぱり離れてしまいます。
手前が息子、奥が母ちゃんです。

さて。

写真:ビニールホースで遊ぶミルク1

写真:ビニールホースで遊ぶミルク2


今日はビニールのホースを入れてもらったミルク。
動きが面白いのか、よく振り回して遊んでいました。

写真:ビニールホースで遊ぶミルク3


水中じゃなくてもこの通り。

一方のツヨシは。

写真:ビニールホースで遊ぶツヨシ1


パクパクタイムの最中に見つけて、魚と一緒にくわえています。
……食べるか遊ぶかどっちかにしなさいよ。

写真:ビニールホースで遊ぶツヨシ2


……と、そんなことを聞くわけもなく。

写真:ビニールホースで遊ぶツヨシ3


あとで陸に持ってあがり、くわえながらゴロゴロします。
こうやって雪の上で転がることができるのも、残りわずかです。

三寒四温などと申しますが、暖かくなったり寒くなったりを繰り返しつつ、だんだんと季節が進んでいきます。
風邪などひかないよう、ご注意ください。

2016年2月20日(土曜日) 雨水

陽が高くなり、気温も上がってきました。
ただ、今晩から少し荒れるようです。
24節気では「雨水」に代わりましたが、おそらくは雨でなく、雪が降るのでしょう。
この時季の雪は湿り気が多くて重いので、動物園的にはあまりありがたくありません。
まあ、降るものは降るので、仕方ありませんね。

写真:園路


今年は雪が少なめなので、園路は基本的に出ています。
ただ、雪が降った日には足元が滑りやすくなりますので、お気を付け下さい。

また、そり山は表面が凍ってしまい、あぶないので使用中止になっております。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

写真:ペンギン


プールの縁に並ぶペンギンたち。
暖かくなってきたからか、少し活発になったような、そうでもないような。
まあ、彼らにとってはまだ少し寒いのだと思います。

写真:アムールトラのチョコ


猛獣舎にて、陽を浴びるチョコ。
ここのところ少し体調を崩し、ご心配をおかけしていましたが。
だんだんと食いも戻ってきたようです。

写真:ライオンのゆうひ


なんとなくポーズをとっている感じの、ライオンのゆうひ。
階段にちょうどフィットしています。

写真:赤いポリタンクで遊ぶミルク1

写真:赤いポリタンクで遊ぶミルク2


今日も元気に遊んでいたミルク。
中の人が見に行ったときには、赤いポリタンクを使っていました。

写真:リンゴをかじるツヨシ1

写真:リンゴをかじるツヨシ2


午後になって、ツヨシが出てきます。
相変わらず、お行儀よくリンゴをかじります。
なんとなく味わい深い表情でしたので、この2枚。

写真:ポリタンクとバケツで遊ぶツヨシ


今日はこの2つ……いや、正確には3つか。
バケツの中に丸太を入れたのは、たぶんミルクです。

明日はツヨシの壮行会が行われる予定です。
お天気はあまりよろしくない予報ですが、来園予定の方は、気を付けてお越し下さい。

時々、朝には霞が立ち、地面も見えて、春の訪れが近いことを感じさせます。
暖かい日も増えてきましたが、らしくなるにはもう少しかかるのでしょう。

霞たちこのめも春の雪ふれば 花なき里も花ぞ散りける(古今和歌集:紀貫之)

2016年2月11日(木曜日) 鶯未だ鳴かず

今日もいい天気です。

写真:サル1

写真:サル2


サル山の雪もだいぶ少なくなり、サルたちも活発に動いています。

写真:エゾフクロウ


フクロウの森にて、眠そうなエゾフクロウ。

写真:オオコノハズク


オオコノハズクたちは例の如く、巣箱に入っています。

写真:ワシミミズク1

写真:ワシミミズク2


「ウー」という声が聞こえてきたので、のぞいてみると、ワシミミズクが鳴いていたのでした。
鳴くときにのどがふくらんでいます。

もし見る機会があったら、注目してみてください。

写真:シマフクロウ


仲良く並ぶシマフクロウのペア。
時々鳴き交わしを聞くこともできます。
そろそろ繁殖期ですが、今年はどうでしょうか。

写真:エゾクロテンのてんてん


今日は巣箱の中にいたエゾクロテンのてんてん。
ここのところ、割と動きが活発です。

写真:横たわるヒグマのヤマト


ヒグマ舎にて、横たわるヤマト。

写真:ヒグマのヤマトとキチノスケ1

写真:ヒグマのヤマトとキチノスケ2


そこへ奥からキチノスケがやってきますが、気にせず、無造作に寝返りをうちます。
お腹が丸出しに。

写真:ヒグマのヤマトの「白線」


拡大してみましょう。
のどからお腹にかけて、白く筋が入っているように見えます。

この部分はいわゆる正中線で、「白線」とも呼びます。
哺乳類の体の真ん中には、毛が生えていない部分があるのです。
当然ながら、人間にもあります。
まあ、人間はクマほど毛深くないので、目立ちませんが。

写真:姿勢を直すヒグマのヤマト


そのうち、よっこらしょ、と、姿勢を直しましたが。

写真:おやつお食べるヒグマのヤマトとキチノスケ


おやつが目当てだったようです。

足もとの雪が解けて歩きやすくなったり、少し暖かくなったりしたからでしょうか。
ちょっと動きが良くなったように思います。

それでも、午後になればまた獣舎の入り口近くに移動してしまいます。
しばらく、早めに収容することが続きますが、ご理解くださいますよう、お願いいたします。

2016年2月6日(土曜日) 東風解凍

陽が少しずつ高くなってきました。
風がなければ、意外と暖かい日です。
ただ、午後になるとやはり冷え込んできます。

写真:フンボルトペンギン


プールサイドに並ぶフンボルトペンギン。

寒い日は苦手です。
暑い日も苦手です。

彼らの寝小屋であるプレハブは冷暖房完備でして、実は動物園の事務所よりも待遇が良いのです。
まあ、動物が優先ですので、そういうこともあります。

写真:カワウソのパクパクタイム1

写真:カワウソのパクパクタイム2


カワウソの所に通りかかると、パクパクタイムが終わるころでした。
ホッケは食べ終わって、肉を食べています。

時々、少しだけ土管の中やすきまに隠しておいて、後で食べようとすることがありますが。
だいたい、相方に食べられたり、カラスに持っていかれたりしてしまいます。
まあ、本人が覚えているのかどうか、そこはわからないのですが。

写真:寝ているカワウソ


あとで行ってみると、お腹を出して寝ていました。

写真:寝ているライオン1

写真:写真:寝ているライオン2


ケージの奥で寝ているライオンたち。

少し暖かくなったような気もしますが、まだあまり土の上に出てくる気にはならないようです。

類人猿舎まで脚を伸ばしてみました。

写真:チンパンジーの赤ちゃん1

写真:チンパンジーの赤ちゃん2


チンパンジーの赤ちゃんですが、捕まり立ちができるようになり、動きがかなり活発になりました。
まだ、リリーが抱えていることが多いですが、時々、少し離れて様子を見ていることがあります。

写真:チンパンジーの赤ちゃん3

写真:チンパンジーの赤ちゃん4


キーパー通路から物音がしたようで、扉に登って様子を伺っています。
だいぶ、筋力もついたのでしょう。

立春を迎え、暦の上では春になりました。
まだ寒い日が続きますが、動物たちは元気に過ごしています。

2016年2月4日(木曜日) 如月

2月になりました。
古い呼び名で「如月(きさらぎ)」と呼ばれますが、語源については諸説あるようです。
また、竹取物語に「きさらぎ十日頃……」という記述がありますし、日本書紀においては「二月」と書いて「きさらぎ」と読んでいます。
そのため、現在使われている「如月」は、後世の当て字ではないかとの説がありますね。

まあ、細かい話ですが。

さて。

先月末から冷え込みが厳しくなってきています。

写真:ダチョウのジョン1

写真:ダチョウのジョン2


しかし、この冬は雪が少なめなので、ダチョウのジョンも相変わらず威嚇に出てきます。

写真:シマウマの小夏


シマウマの小夏さんも元気にしています。

写真:アミメキリンのスカイとコハネ1

写真:アミメキリンのスカイとコハネ2


仲良く食事中のアミメキリンのスカイとコハネ。

熱帯の動物たちは、雪の上を歩くのが大変苦手です。
滑ったり転んだりしないように、雪が積もったら、土が見えるまでしっかり除雪をしなければいけません。

数度、どさっと降りましたが、例年に比べて雪が少ないので、まだましでしょうか。

陽は少しずつ長くなり、日差しも強くなってきましたが、まだ寒い日が続きますので。
しばらくは、遅めに出して早めに収容することが続きます。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

写真:エゾノコリンゴの樹


事務所の裏のエゾノコリンゴの樹に、枯れ葉がまだついています。

なかなか落ちないなあ、と思っていたら。
実は、エゾシロチョウの幼虫の越冬場所なのです。

写真:エゾノコリンゴの樹についていた枯れ葉1

写真:エゾノコリンゴの樹についていた枯れ葉2


開いてみると、こんな感じ。

糸で縫い合わせて、その中に幼虫が入っているのですが。
残念ながら、今回は見つかりませんでした。

中に残っている黒いかたまりは糞なので、居たことは確実です。
ただ、小鳥がけっこう来ていたので、たぶん食べられてしまったのでしょう。

まあ、自然というものには、そういうこともあります。

仕方ありませんね。

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