2016年10月のどうぶつえん日記

2016年10月28日(金曜日) 初霜



最近めっきりと冷え込んできた釧路です。
夜間には氷点下に下がる日もあります。

木々の葉もだいぶ落ちてしまい、紅葉シーズンも終わりに近づきました。
あとは冬がひたひたと迫ってきております。


 
午前中、ガス管で遊んでいたミルク。
今日は少し太めのが入っていて、顔を入れたり、前脚を入れたり。

ここのところ、よく寝ている日もありますが、今日はよく遊んでおりました。




アルパカ舎に寄ってみると、柵越しの逢瀬。
右がネプチューン、左がエルシーです。

少し毛が伸びてきたかな。


こちらは食事中のルビー。

アルパカ散歩は、午後1時15分から実施しておりますが、11月3日で今季は終了します。
ふわふわの毛を触ってみたい方はお急ぎください!

なお、天候や動物の体調によっては中止のこともありますので、その際はご了承くださいますよう。



総合獣舎にて、エサ入れに群がるヤギ。
子どもがだいぶ大きくなりましたが、まだ親の半分くらいのサイズです。
それでも親に混じって、いっちょまえに餌を食べています。



お隣のメンヨウたち。
ちょっと何か違和感があります。



そう、こやつです。



横から見るとこんな感じ。
上半身はエサ台の上に乗っかっています。

わざわざ乗っからなくても食べられるし、むしろ食べづらいんじゃないかと思うのですが。
まあ、それだけ食べたかったということでしょうか。



 
レッサーパンダ舎にて、寝ているシンゲンに、キンが近づいていきます。


シンゲン君は特に反応はしませんで。
一度起きましたが、もう一度寝に入ってしまいました。

まあ、仲良くしてください。



午後になって、キロル。
ちょうど飛び込んだところです。



パクパクタイムで、リンゴをうまそうにかじります。



隣から覗き込むミルクに向けて、水中でジャンプ。
ちょっと気にしているようですが、相手はまだお子様なので。
その辺の機微は理解していないと思います。

まあ、気長にやってください。


そんな今日この頃でありました。



2016年10月25日(火曜日) 今ぐらいが一番寒さを感じるかもしれない


だんだん冷え込む日が多くなってきました。
動物園事務所でもストーブがつくようになりました。
動物たちの冬支度も順調に進んでおります。



先日来園したオタリアのトキ君ですが、今週からメスたちとの同居が始まっています。

 
陸上では、あまり一緒にいるところは見ませんが、そのうち馴染んでくると思います。



最近、よく吠えているライオンたち。
ゆうひは、最近入れてもらったオレンジ色のブイがお気に入りの様子。
ゴリッと言う、けっこういい音をさせてかじっています。



隣の両親はというと。
アキラは腹を出して寝ておりました。
のんびりとした空気の、午前の猛獣舎です。



フクロウの森にて。


ケージの隅っこにいたシロフクロウのしらたま君。

ちょっとこの位置は写真に撮りづらいのです。
でもまあ、仕方ありません。そういう日もあります。



日を浴びて眠そうなワシミミズク。


今日はケージの上の方に全員居たエゾフクロウたち。
この個体はたぶん、ワシミミズクに里子に出ていたモナカだと思います(違ったらすみません)。

もう十分に大きくなったので、他のエゾフクロウたちと同居させています。


地面にいるコミミズク。

野外では、河川敷や原野でよく見かける冬鳥です。
そろそろ渡ってくる時期になります。



一方のこちら、オオコノハズクは、森の鳥で、夏、繁殖しに北海道までわたってきます。
今頃は、越冬のために、暖かい地方に渡っていっている時季です。

動物園では、こうして一年中見ることができますが。
実は、少しずつ生き方に違いがあるのです。

たまにはそんなことも思い出しつつ、観察してみてください。

今日はそんな日でした。




2016年10月19日(水曜日) モ○ラ


今日も良い天気です。
風も弱く、暖かい日でした。



レッサーパンダのところのモミジが現在こんな感じです。

色づきはいまいちですが、紅葉が進んできました。



そんな中で、のんびりと脚を垂らして寝ているシンゲン君。
レッサーたれパンダ、あるいはたれっさーぱんだとでも云えばいいのでしょうか。


こちらはキン。
ちょうど担当者が獣舎に入っていったので、様子を伺っています。



サル山前のミズナラの樹。
葉がだいぶ黄色くなってきましたが、枯れて落ちてしまった葉も多くあります。
また、今年はドングリが不作です。

ここ2年くらい豊作でしたので、まあ、今年は不作の年なのでしょう。
ドングリなどの堅果は不作ですが、ナナカマドやマユミなどの漿果、液果は豊作のようですね。
まあ、そういう年もあるのでしょう。


さて、本日は猛獣舎でちょっとした作業がありまして。


アムールトラのチョコの運動場が移動になりました。
ココアの隣に移っています。

移動したばかりなのでまだ少し落ち着かないようです。

数日後には茶臼山動物園からアサマが来園予定ですので、その受け入れ準備のためです。



ココアですが、新しいお隣さんに警戒しているようで、少々お怒りです。
まあ、じきに慣れるでしょう。


 
そんな、隣の様子は気にせずにいつも通りのんびりしているライオンたち。

まあ、そういうこともあります。



さて。
本日、ちょっと珍しいものが見つかりました。

 
ヒメヤママユという、ヤママユガの仲間です。
割と大きめの種類で、羽を広げると幅10センチメートルくらいあります。

ちなみに上の写真はオスです。
触角の幅が広いですからね。
正面から見るとなかなかかっこいいと思いますがいかがでしょう。


 
ちなみにこちらがメス。
触角が細いのがわかると思います。



交尾して産卵中のところをちょっと写真を撮らせてもらいました。
この種類は雑食なので、割と色々な植物を食べ、卵を産む場所もあまり選びません。


この時季としては珍しく虫の話でした。

まあ、そういう日もあります。




2016年10月14日(金曜日) 小春日和


晴れていて、少し温かな日でした。
ただ、風が吹いたり、ちょっと陰ったりすると寒く感じます。
少しずつ冬に近づいています。


さて、園内の様子はどうだったでしょうか。


午前中、小獣舎にちょっと寄ってみました。
モミジが色づき始めていますが、例年よりちょっと色が悪いです。
特に、南側がいけません。

おそらく、台風で潮風が届いたためでしょう。
園内全体的に、今のところ紅葉の色づきは芳しくないようです。
まあ、そういう年もあります。



シンゲンとキン。ちょっと距離が縮まったかな。
ちなみに下にいるのがキン、上がシンゲンです。




紅葉の代わりに園内で目立っているのが、マユミの実です。
昨年より多く実っていて、こんなに園内にあったっけなあ、と思う日々です。

この実は、シジュウカラなどの小鳥や、カラスも食べます。
その分、園内に多く散布されているのでしょう。

まだ葉は緑のまま残っている個体が多いですが、そのうち紅葉が進んできます。



こちらは猛禽舎に絡みついているツルウメモドキ。
今年も多くの実がなっています。
まだあまり熟していないようで、中のオレンジ色の実は少ししか見えていません。

こちらも鳥たちのエサになります。



木道沿いで、タチギボウシが熟してきたようです。
もう少しすると房が割れ、種が中からこぼれてきます。


 
こちらはオオウバユリ。
タチギボウシと同じくユリ科の植物で、熟すと右の写真のように割れ、中には平たい種が大量に入っています。

同じように、風に揺られることで種がこぼれ、散布されていくのです。
成長して花を咲かせるには約10年かかり、種もすべて発芽するわけではありません。

でも、そうやって彼らは命をつないできたのであります。

日も短くなり、秋が徐々に深まってきました。
晩秋の動物園へ、どうぞお越しください。



おまけ


今日のゆづる。
なんとなく、生意気そうな顔をしています。
口にくわえているのは、たぶん栗の皮です。



それでもまだ母ちゃんに甘えていますし。


遊んでもらってもいます。
人間の子どもがこんなことしたら、肩が外れてしまいそうですが。
チンパンジーですので、問題ありません。



2016年10月13日(木曜日) 隣は何をする人ぞ


秋が深くなってきました。
今日は曇っていて、涼しい、というよりも、少々寒い日です。



プールサイドに並ぶフンボルトペンギンたち。
だんだんと気温が下がってきたからか、あまり泳ぎたくないようです。
まあ、開園直後や、パクパクタイムなどにはよく泳ぎますので、時間帯や状況にもよるのですが。


 
相変わらず威嚇に来るダチョウのジョンと、食事中のシマウマ、小夏。

そろそろ冬が近づいてきましたので、雨の日や、あまりに寒い日は、ダチョウやシマウマ、キリンたちは早めに収容することがあります。
健康管理のためですので、ご理解くださいますよう、お願いいたします。


 
中のよさそうなキリンたち。
口いっぱいに草をほおばり、もしゃもしゃと食べています。


 
今日は室内で寝ていたカナダカワウソ。
くっついていることもあるし、バラバラの時もあります。
室内ですので、割と安心して腹を出して寝ています。



 
ちょっと退屈そうな、オタリアのトキ。
隣の様子を気にしているようにも見えます。
まだお見合い中なので、合流はもう少し待ってください。


 
水位が上がる前のプールでも悠々と泳ぐゼニガタアザラシ。


今日はそんな日でした。



おまけ

ミルクの飛込みがなかなかきれいだったので載せてみました。



今日は見に行けなかったので別の日ですが。
砂浴び中のキロルです。




2016年10月8日(土曜日) 寒露


お昼頃から雨がぱらつき、ずいぶんと冷え込みました。
ちょっと早い気もしましたが、防寒着をひっぱりだしてきました。
だんだんと冬に近づいていきます。

暦の上では、24節気の一つである「寒露」になりました。
徐々に冷え込みが始まる季節です。


 
ハクチョウ池にて、餌をもらいに来たオオハクチョウと、野生のマガモたち。
そろそろ、ハクチョウたちを陸上のケージに収容する時季が近づいています。
鳥インフルエンザ等の感染を防止するためです。

冬の間はオオハクチョウをご覧いただくことができませんが、鳥たちの健康管理のためですので、
ご理解くださいますようお願いいたします。

右の写真の奥にケージが見えていますが、一度あちらに収容してから、越冬用のケージに移ることになります。


 
シマフクロウのケージにて、トカチが巣箱の入り口に止まっていました。
ふだんは、ケージ手前の止まり木や、この巣木のてっぺんをよく使っていますので、ちょっと珍しいと思います。



ヒグマ舎にて、のんびり歩くキチノスケ。
ちょっと毛が薄い気がしますが、まだ夏毛のようです。冬毛はこれから伸びてきます。


こちら、ガラス越しにお客様におやつをねだるヤマト。
ヤマトは少し冬毛が伸びてきているようで、お尻の方の毛が長く見えます。


 
サル山にて、遊具や取っ組み合いで遊ぶ子ザルたち。
ときどき、周りの個体が仲裁のような感じで、間に入っています。
寒くなってきましたが、元気にしています。


イチイの実が熟してきました。



園内で、少し前から雪虫がよく飛ぶようになりました。
霜が降りるような季節になると、どこからともなく飛んできます。
飛んでいるところはなかなか写真に撮れませんので、ヤチダモの樹に下りているところを1枚。

正式な和名はトドノネオオワタムシといい、アブラムシの仲間です。
アイヌ語では一般的に「ウパシキキリ(雪・虫)」と呼ばれます。
ただ、地域によって色々と呼び名が違い、例えば「シシャモキキリ(シシャモ・虫)」「ワランツカキキリ(ハモ・虫)」「ナヌウエンキキリ(カジカ・虫)」などと呼ばれる地域もあったのだとか。
それぞれ、この虫が飛ぶ頃になるとシシャモやハモ(地方名:マアナゴのことを指すらしい)、カジカなどの漁の季節になるという、一つの指標として使われていたわけです。


今年ももう少ししたら冬になり、初雪が降るのでしょう。

来週の10月11日から、動物園は冬時間となります。
開園が10時から、閉園は15時半となります。
お間違えの無いよう、お願いいたします。

寒くなってきましたが、動物たちともども、皆様のお越しをお待ちしております。



おまけ

ミルクが水面に立ちました(すみません、嘘です)

エッグボールに向かってジャンプしたところを撮ったら、なんだか面白かったので。



いつも通り、クロクマに変身中のキロルです。




2016年10月6日(木曜日) 雁渡し


晴れたり雨が降ったり、忙しい天気です。

先日お知らせしていましたが、オタリアのオス、トキ君が本日無事に到着しました。



搬入直後、先住のメスたちが群がります。
品定めをしているようです。

若い子が入ったからといって、あわてなくてもよさそうなものですが。
まあ、そういうこともあるのでしょう。

 
当のご本人は、ホッケを問題なく平らげた後、のんびりしていました。
さすがに長旅で疲れたのでしょうか。

しばらくは隔離用の小さいところで飼育し、お見合いが済んだら、メスたちと合流の予定です。
仲良くしてくれるといいのですが。

オスなので、頭の毛が少しふさふさしています。
まだ4歳なので、大人になるにしたがって、もう少しボリュームが出てくると思います。



北海道ゾーンにて。

 
掃除のタイミングに行きあったので、久々にエゾモモンガに会いました。
おなじ巣箱を使っていて、仲は良好なようです。


お隣のエゾリスは、活発に動き回っていて、なかなか写真が撮れません。
ようやく少し落ち着いてくれたところで1枚。
ただ、午後なので逆光気味です。
耳の毛が少し長くなり、ちょっとずつ冬毛に換わり始めています。

 
だいぶ色が濃くなったマムシグサ(左)と、割れて中身が出てきたマユミ(右)
秋の彩りがにぎやかになってきました。


 
今日はやけに鳴いていたオジロワシ(左)とオオワシ(右)
どちらも、警戒するように上空を向いています。


見上げてみると、ケージの上空を野生のオジロワシが旋回していました。
そろそろ、彼らの移動も始まる季節です。
まあ、こいつはこの近くに住んでいる個体だと思いますが。


 
フライングケージにて、マガモ(左)やオシドリ(右)のオスが、きれいな繁殖羽に換わってきました。
繁殖期に向けて、きれいな羽衣に衣替えです。

カモたちの恋の季節はこれからが本番です。


 
シジュウカラガン(左)とヒシクイ(右)

ガンの仲間は、このような衣替えはありませんが、羽自体はちゃんと夏に生え変わっています。

ここのところ、上空をガン類の群れ(おそらくヒシクイ)が通過していきます。
カムチャツカ等から渡ってきて、最終的には本州まで冬を越しに行くのです。

この時季は天気が荒れることもありますが、合間を縫って、風に乗って長い距離を渡っていきます。

秋風は昔から様々な名で呼ばれてきました。

台風のように、野の草をなぎ倒す「野分(のわき、のわけ)」
金色の稲穂を揺らす「金風(きんぷう)」
木の葉が舞い落ちる「秋声(しゅうせい)」

そして、雁が渡っていく時季に吹く「雁渡し(かりわたし)」

など、この他にも沢山の呼び名があります。


上空から突如降ってくるガンの声を聴きつつ、そんなことをふと思い出したのでした。



雲隠り鳴くなる雁のゆきて居む 秋田の穂立ち繁くし思ほゆ(万葉集:大伴家持)





2016年10月4日(火曜日) 金風


天気は良かったのですが、非常に風の強い日でした。
気が早いことながら、落ち葉がかなり増えています。
台風で海から潮風が届いてしまったようで、枯れてしまった葉が散り始めています。


今日は、ゼニガタアザラシのプール掃除でした。


掃除の終わったプールでごろ寝するセイッチ。


こちらは、エリモが片脚のヒレを広げているところです。
足ひれを広げているところは、あまり見る機会がありませんが、ちゃんと五本の指があるのがわかります。




エゾシカの冬毛が伸びはじめ、鹿の子模様が薄くなりました。
そろそろ発情シーズンに入りますので、釧路市内でも、笛を吹くようなエゾシカの鳴き声が聞こえ始めています。
移動範囲が広がり、道路にも出てきやすくなりますので、安全運転でお越しください。



運動場の隅っこでのんびり反芻するワピチ。
こちらも冬毛が伸びてきています。



 
類人猿舎にて、だんだんと一人で遊ぶことが増えてきたチンパンジーのゆづる君。


珍しく、父ちゃんと一緒。


でもまだ、母ちゃんと一緒が良いようです。
まだまだ甘えんぼです。

 
角の皮がむけてきたトナカイたち。オスは一足先に、メスは今頃剥けはじめます。
オスは発情シーズンになり、気性が少し荒くなりますので、別居しています。
こちらも冬毛が伸びはじめています。



ツリバナの実が割れ始めました。
オレンジ色の実がぶら下がっています。


 
キンミズヒキ(左)とノブキ(右)の種。
どちらも、鋭い棘を持っていて、動物の体やヒトの服などについて、遠くに運ばれていきます。
いわゆるひっつき虫です。


秋が徐々に深まってきました。
冬に向けて、少しずつ動物たちも変わっていきます。
ちょっとした発見をしに、動物園までお越しください。




おまけ
 
寝ころがってポリタンクで遊ぶミルク



お客様から頂いたヘルメットを持つキロル。
向きが逆とか言ってはいけません。


あとで行ってみると、部屋の前でまんじゅうのように寝ています。
ヘルメットは枕代わりにちゃんと持って行ったようです。