2016年9月のどうぶつえん日記

2016年9月28日(水曜日) 虫隠れて戸を塞ぐ


ちょっと小雨がぱらつき、ぐずついた天気です。
暦の上では、先日から「秋分」に入っています。

朝晩は冷え込むようになり、日中も少しずつ涼しくなっていきます。


開園直後のフンボルトペンギンたち。
プールサイドで羽づくろいをしたり、泳いだりと、思い思いに過ごしています。

 
勢いをつけて水面をジャンプしている個体もいます。
のんびりしているように見えて、かなり速く泳ぐことができるのです。



 
ホッキョクグマ舎にて、エッグボールでお手玉をしていたミルク。


合間合間にかじったり、投げつけたりして遊んでいます。


 
後で行ってみると、別のおもちゃで遊んでいました。




午後になって、キロル。
パクパクタイムも終わって、プールサイドで立ち上がります。
やっぱり大きいですね。

 
大玉を入れてもらって、飛び込んだのですが。
今日はすぐにくわえて上陸してしまいました。


部屋の前で、ボールと一緒に座り込みます。
今日はあまり砂浴びもしませんで、珍しい日もあったものです。
まあ、こういう日もあります。




類人猿舎にて


ぶら下がって遊ぶ、チンパンジーのゆづるです。


なかなかイケメンに見えます。
だいぶ一人で遊ぶ時間が増えてきました。


でもまだ、母ちゃんに甘えに行きます。
手に持っているのはたぶん、ソルゴー(イネ科の植物の茎)だと思います。

1歳を迎えてますます元気ですので、ぜひ会いに来てくださいね。


そろそろ10月になります。
10月2日は開園記念日として、入場無料となっております。
多くのお客様のお越しをお待ちしております。



2016年9月22日(木曜日) そういえば秋分の日は祝日だった


予報では雨が降りそうでしたが、案外お天気がもってくれました。
割とお客様が多いなあと思っていましたが、よくよく思い返したら今日は祝日なのでした。

なんだか曜日や祝日の感覚が薄くなってきていますね。
まあ、中の人のボケ具合の話はどうでもいいので、本日の様子です。


 
昨日プール掃除をしましたので、きれいなプールです。
ミルクが朝からよく遊んでいました。

今日のお気に入りはポリタンクでした。


次のおもちゃを物色しています。


遊び疲れたのでしょうか。11時過ぎから、寝てしまいました。
まあ、そういうこともあります。




午後になって、キロルが出てきます。
お客様からいただいたおもちゃをかじります。
ゴリッという、良い音がしました。



気に入ったのか、砂場に持っていきます。

 
いつものようにごろごろ。
キロルの写真は黒いものばっかりですが、実際いつも黒いので、その辺はご了承ください。



さて。
本日は、動物慰霊祭が行われました。
この一年間で亡くなった動物たちを想い、悼むために、毎年動物愛護週間に行っております。


園長からの報告後、黙祷と献花が行われました。



職員のほか、多くのお客様が参列くださいました。
ありがとうございます。



動物園は、動物たちを飼育しております。
生き死には常であります。

動物園の活動の一つとして、命の大切さ、素晴らしさについて、或いは死について学び、伝えていくことがあります。
この場所で生きていた彼らを想い、未来へとつなげていけるよう、考える機会になればと思います。


送りおきて帰りし野辺の朝露を 袖に移すは涙なりけり(山家集:西行)




2016年9月21日(水曜日) 考え方次第



秋の連休も終わり、徐々に涼しくなってきました。

 
今日はいい天気でしたが、ちょうどホッキョクグマ舎のプール掃除でした。
プールの底にたまりにたまった砂を、担当者が洗い流していきます。

プール自体が広いので、掃除に半日かかり、水が溜まるのにもそのくらいかかります。
ホッキョクグマたちが遊ぶ姿は、明日までお待ちください。



午前中、部屋の掃除が終わるのを待っているアメリカビーバーの菊丸。

割と、ドアの方を向いて、カリカリとひっかいていることが多いのですが、今日はおっちゃんこしていました。
よく見ると、眼を閉じています。
待ちくたびれたのか、ウトウトしていたようです。

こんな格好で居るのは初めて見ました。



午後に行ってみると、泳ぎながらヤナギの枝をかじっていました。


 
ハクチョウ池にて、オオハクチョウが岸に寄ってきました。
エサをもらいに来たのかもしれません。
残念ながら私はあげませんが。


デッキの近くに、立派なフンが落ちています。

誰もいない時に、上陸しているようです。

ハクチョウに限らず、鳥類のフンは、尿酸(にょうさん)がかかっていて白く見えます。

生きものは色々とモノを食べ、色々な物質を取り込みながら生きています。
その中に、窒素(ちっそ)というものがあります。これは体の中で色々な事に使われるのですが、余ります。
また、老廃物として、窒素を含むアンモニアと言うのがたまってきます。
これを体から捨てたいのですが、そのままだと有毒で捨てづらいのです。

アンモニアは水に溶けるので、魚類の大半やオタマジャクシは、水の中に住んでいるのでそのまま捨てます。
哺乳類は尿素(にょうそ)という形に、鳥類や爬虫類は尿酸と言う形にして無毒化します。
尿素は水に溶けますが、尿酸はとけません。

鳥は卵で産まれます。例えば卵の中で、アンモニアが溜まったら死んでしまいます。
尿素は無毒ですが、大量、高濃度になると浸透圧が変わってしまったり、周りのタンパク質をとかしてしまったりします。
そのため、卵の中のヒナに影響がないように、水に溶けない尿酸で老廃物を捨てるようになった、と言われます。

鳥はすごいのです。


 
さて、それはそれとして、園内にこういうゲートがあるのはご存知と思います。
これは、ハクチョウが上陸して、池から離れてしまわないようにつけられています。

ここのところ、割と上陸しているようなので、ゲートを閉めてあります。
ヒトは通れますので、あけてとおってください。
ただ、通過後閉めてくださいますよう、お願いいたします。


 
北海道ゾーンでは、ナナカマドやマイヅルソウが色づき始めました。



マユミも色づいてきました。そのうち割れて、中の実が見えるようになります。


タンチョウ・アオサギ観察デッキの近くに、チョウセンゴミシの実がなっていました。

少なくとも、昨年までは見ていません。
確かに今年、見慣れないツル植物があるなあと思っていたのですが。

この実は鳥が食べますので、どこかから種子が運ばれてきて、何年もかけて大きくなったのだろうと思います。
市内の春採湖などにも分布しています。

漢字では「朝鮮五味子」と書きます。
古くから疲労回復や咳止めなどのため、生薬や漢方薬として使われています。
名前の由来は、五つの味(甘い、酸っぱい、辛い、苦い、鹹(からい、しおからい))が含まれるから、との話。

アイヌ語では「フレハッ」や「レプニハッ」と呼ばれ、同様に薬として使われていたようです。


色々なものがいて、色々と関わりながらそれぞれ生きているという、そういうお話でした。



2016年9月14日(水曜日) 白露


ようやく、晴れ間が見えるようになってきました。
とはいえ、夕方には雨が降ることも多く、まだ少々ぐずついた天気が続きます。

風邪などひかぬよう、ご注意ください。


類人猿舎にお邪魔しました。


ピンクのカゴをかぶるひな。


かごから出てご挨拶。
ちょっと大人っぽくなったでしょうか。


 
外の運動場では、りなが所狭しと動き回っています。
ロリーはのんびりと見守っているようです。


 
チンパンジーのゆづるも、かなり動き回るようになりました。
親からそんなに遠くは離れませんが、外にいる時でも一人で遊んでいることが増えてきました。


もっとも、まだリリーに抱えられていたり、一緒に寝ていることもあります。

そういえばお客様から、チンパンジーが居ないよと言われることがあるのですが。
運動場にあるやぐらの上の方にいることが多いです。
日当たりが良いので、暖かいのだと思います。

見づらいかもしれませんが、ちょっと見上げてみてください。


 
シロテテナガザルのオンちゃんとミク。
今日も良く唄っていました。

9月には敬老の日があります。
オンちゃんは今年で推定58歳以上になり、シロテテナガザルの世界最高齢を更新中です。

9月19日に、「長生きしてね!シロテテナガザルのオンちゃん」として類人猿舎のガイドが行われます。
また、18日、19日とも、健康ウォーク・クイズラリーなどイベントが行われますので、ふるってご参加くださいますよう。
お待ちしております。



さて。

報道もありましたが。
アムールトラのカフカが、21日におびひろ動物園へ旅立ちます。


室内での様子


 
寝ていましたが、写真を撮っていると、胡乱な目つきでこちらを見ます。



外でもよく寝ます。


歩いているところも一枚。

20日までの展示となります。
おびひろ動物園でも元気で過ごしてくれるよう願っております。


猛獣舎に、カフカへのメッセージを書く記帳台を設けてありますので、皆様の想いをお寄せください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。



2016年9月8日(木曜日) かけるのはいいけどかけられるのは嫌


昨日から一転して、涼しい日です。
日ごとの気温の変化が激しくなってきました。
風邪などひかぬよう、ご注意ください。



今日はちょっと猛獣舎をのぞいてみました。

 
アムールトラのチョコが豪快に水浴びをしています。



もういっちょ。
水につかるのではなく、跳ね飛ばして浴びるようにしています。



ひとしきりやり終わると、柱にすりすり。



部屋の中のカフカは、ちょうど水を飲んでいました。

 
後でもう一回見に行くと、ごろ寝しています。



ウトウトしているライオンのゆうひ。


 
アキラとゆうきは、うろうろして、ときどきうなったり吠えたりしています。
発情が来ているようです。



サル山にて、思い思いに転がるニホンザルたち。


赤ん坊もだいぶ大きくなりました。


さて、明日はまた雨の予報が出ております。
そろそろ雨はおなかいっぱいですが、まあ、降るものは降るので、仕方ありませんね。

ご来園予定の方はお気をつけてお越しください。



2016年9月7日(水曜日) 見えたり見えなかったり


今日は久々によく晴れました。
ただ、残念ながら明日からまた下り坂だそうです。
どうにもこう、天気のいい日が続きません。
まあ、こればっかりは仕方ありませんね。そういうこともあります。



午前中、小獣舎に寄ってみました。


暑いからか、2頭ともモミジの陰になるところに入っています。
シンゲンは枝で脚を垂らして寝ていました。
うまいこと乗っかっています。


 
こちらはキン。
なかなか味わい深い表情でしたので、この1枚。

昨年はシンゲンがよくここで寝ころがっていましたが、今はキンが占領しています。
まあ、そういうこともあるのでしょう。


 
ちょうどパクパクタイムだったので、少しお邪魔しました。
アフリカタテガミヤマアラシのテンテンです。
まずトウキビ、次にリンゴをサクサクとかじります。サツマイモは後回しにしています。

こうやって、好きなものから食べますが、後でちゃんと全部食べています。

ちなみに、よく、お客様からハリネズミと呼ばれていますが。
ヤマアラシですので、お間違いなきよう。



フライングケージにて、オシドリの幼鳥です。
今年生まれたヒナが、もうここまで大きくなりました。
ほぼ親と同じくらいのサイズです。


北海道ゾーンにて。


マムシグサの実が大きくなってきました。色づくのはこれからです。


アキノキリンソウ。
花が少なくなってきたので目立ちます。


ヨシの穂が実り始めました。


木道から見た秋空。
風も出てきて、湿気も下がったようです。

風が木々やヨシの葉を揺らし、さやさやと音を立てます。


短い釧路の夏が去り、秋が駆け足で通り過ぎていきます。


秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集:藤原敏行)



2016年9月2日(金曜日) 台風一過で晴れるとは限らないらしい


9月になりました。
台風がいくつも北海道を直撃するなど、非常に珍しい天気が続く今日この頃です。
とはいえ、来てしまったものはしかたありません。

幸いにして、そこまで大きな被害はありませんでしたが、園内でも何本も木が倒れたり、看板が飛んだり壊れたりしています。
修繕も進めておりますが、手の回りきらない部分もどうしても出てきます。
ご了承くださいますよう、お願いいたします。



さて、ご心配をおかけしておりますが、動物たちは元気にしております。
今日は久々に北海道ゾーンをのぞいてみました。



食事中のエゾリスです。
動きが速いので、なかなかいい写真が撮れません。



白鳥池では、オオハクチョウたちが中央の島で休んでいます。
ここも、対岸にあった大木が根こそぎ倒れましたが、幸い園路の方には倒れてきませんでした。



悠然とたたずむシマフクロウ。
じっとしていることが多いので、気づかないお客様もいらっしゃいます。
ケージ手前の止まり木が気に入っているようで、最近はよくそこにいます。



凛々しいクマタカ。
少し葉が茂っていて、奥の止まり木にいると少し見づらいかもしれません。
ただ、彼らはよく鳴いて割と動きますので、見つけやすいです。



ヒグマ舎にて、ごろ寝するキチノスケ。
声をかけても、ちらっと眼が開いたくらいでした。
眠かったのでしょう。



ヤマトは珍しく、窓ではなく、フクロウの森側で座っていました。

 
そのうち動き出して、後肢から通路に下ります。
案外高さがあるのですが、器用に動いていますね。


降りた後、そろそろ部屋に入りたいのでしょうか。
入り口の方へ歩き始めました。

丸い尻尾がいい感じです。

お歳ですので動きは鈍いですが、動くときは案外動きます。
寝てばかりと思われていますが、そうでない時もあるのです。


 
晩夏から秋にかけての花が咲き始めました。
左がエゾリンドウ、右がエゾトリカブトです。

花の季節が少しずつ終わりに近づいていきます。

まだぐずついた天気の日が続きますが、雨は少し落ち着いたようです。
秋の動物園へぜひお越しください。