ワピチ

偶蹄(ぐうてい)目 シカ科

特徴

【飼育個体情報】
 
個体名等 ♀19 ♀21 ♀17(ツルコ)
性別 メス メス メス
出生日
(来園日)
1995年6月26日 1996年6月24日 1992年8月1日
(1993年6月11日来園)
♂23×♀15 ♂23×♀1 不明



【一般情報】

分類 偶蹄目
シカ科
学名(種名) Cervus canadensis  (Cervus elaphus canadensis日動水ではアカシカの亜種とする分類を採用している)
英名 Wapiti (Shawnee Indianの呼び名(白いおしりという意味)から)
(北米ではElk: 移入した欧州人がヘラジカと間違ったことに由来する)
形態 頭胴長 ♂ 210-240 cm  ♀ 190-230 cm
体重 ♂ 220 -400 kg (470-530 kg)   ♀ 150-250 kg(最大345 kg)
尾長 10-16 cm
体高  (肩高) ♂ 145-165 cm   ♀ 130-150 cm
外毛等の特徴 【外毛】
被毛や臀部の色は、亜種によって異なる。
・中国北部のAlashan Wapiti(モウコワピチ): 臀部は下部側が白、上部側は黄褐色。背中の中央には暗褐色のストライプがある。
・南西シベリア、沿海地方、中国東北部のIzubra Wapiti: 臀部は橙または赤色っぽい。尾は橙色。シベリアから北米のワピチ(臀部のパッチは大きく薄黄色で尾も同色。
齢の進んだ個体は、雌雄とも首にふさふさした毛があり、首筋から馨甲(きこう:肩甲骨の隆起)まで広がっている。
頭部、頸部、脚は色濃く、背中と脇腹は色が薄い。
【角】
雄の角は、6枝あり、長く、柄は第4枝の部分から後方に曲がっている。第3枝は短く、第4枝は長い。
柄は生後9-10ヶ月で成長をはじめ、12ヶ月齢に初めての角が生えそろう。1歳齢の角はまっすぐ伸びたものか、二股状だったり、あるいは少し入り組んだ形状となっている。およそ10歳齢でフルサイズの角となる。
角の長さは85-130cm、頭骨と角を合わせた重さは6-12kg。柄の最長記録は164cm、記念品(ハンティングの?)重量で19-24kg。
ベルベット状の皮剥けは8月、落角は2-3月に始まる。
【蹄の長さ】
♂ 11-13cm、 ♀ 10-12 cm
分布 生息環境 Alashan Wapiti(モウコワピチ)と Izubra Wapitiは森林性、シベリアと北米のワピチは開けた草原、ステップ(ユーラシアの草丈の低い草原)、プレリー(北米の大平原)に適応。競争相手がいないことや、柔軟性が高いため、北米のワピチは湿潤な寒冷地の森林、乾燥した針葉樹林、針葉広葉混交林および低木の茂みにも移り住むことができる。70-75cmよりも深い雪は制限要因となる。アルタイ山脈では海抜1900m、アラタウ山脈では3300m、ロッキー山脈では3100mまで生息する。
生物学的特性 食性 草(イネ科など)、スゲ類、広葉草本。冬には小枝や葉を補填的に食する。
渡り 山間部では、ほとんどの集団が渡る。
夏の高地と冬の低地への移動は平均50-65km
季節的移動(渡り)はアルタイ山脈やサヤン山脈では140km、ロッキー山脈では130-180kmに及ぶこともある
ワピチは社会性で、母系家族のグループと独身雄の小さな集団を伴う。広い空間では、多くのグループが大きな集団を形成し、夏では400-500個体、風では800-1500個体までとなる。
繁殖 ・妊娠期間 平均247日間
・出産期: 5-6月
・産仔数 :1(体重11-17kg)
・離乳:6-9ヶ月齢
・繁殖寿命: ♂ 3-5年(歳)、♀12-16年(歳)
・発情期: 9月~10月 21日周期の季節的多発情
・成獣♂はrutting groundに移動し、ハーレム防衛のため闘争する。シベリアや北米のワピチ♂は甲高い発情コールを発する。雄は尿を自分の胸、泥浴びする窪地、掘った穴、角植生?に掛ける。発情期間中、雄は体重を20%まで消失する。
性成熟 ♀:16-28ヶ月齢 3-6歳でフルサイズの体型になる。
♂:生理的には16ヶ月齢、繁殖の機会を得るのは5歳齢。7-9歳でフルサイズ
寿命 17-18年(野生)
天敵 ハイイロオオカミ、ヒグマ、プーマ、ヤマネコ、クズリ(クロアナグマ)、クロクマ、コヨーテ
生態など 活動パターン: 終日、ピークは夜明けと日暮れ
個体数 総数は、1990年代に100万頭と推定。北米では現在、年間20万頭が狩猟されている。
モンゴルの集団は1990年代の終わり、8000-10000頭、シベリアと沿海州では前世紀終わりに16万頭。中国北部では生息数不明。
文献 Wilson, D.E. and Mittermeier. R. A. eds.  2011 Handbook of the mammals of the World.  Vol.2. Hooded Mammals.  Lynx Editions, Barcelona.








【過去の記事】

写真のワピチはオスの旭男(アサオ)君です。
1994年に旭山動物園から1歳の時に来ました。
それでアサオと言う名前になりました。

来たときはとても可愛かったのに今ではあの時とは別人?のようで
立派な角が完成する7月過ぎになると私たちに向かってきます。
秋の交尾期に入ると気が荒くなり、とても危険です。

現在オス1頭メス6頭のワピチを飼育しています。
そのうちのメス5頭が当園で産まれた子供たちです。
産まれた時は約17kgですが大人になると250~270kgになります。
オスは約350kgです。

ワピチのメスのけんかを見たことありますか?
後ろ脚だけで立ち上がり前脚で叩きあいをします。
私が作業してる横でけんかが始まったこともあります。
なんせシカの仲間では世界ナンバー2の大きさですから(世界1位はヘラジカです)
豪快そのものです。けんかはあまりしつこくなく短時間で終わってしまい
気がつくと一緒に餌を食べていることもよくあります。
けんかの原因も「?」です。
運がよければそんなシーンも見られるかもしれませんよ。

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