グラントシマウマ
奇蹄(きてい)目 ウマ科
特徴
【個体情報】
愛称 | 小夏 |
性別 | メス |
出生日 | 2006年6月5日 |
来園日 | 2009年6月10日(浜松市動物園から) |
備考 | 2021年5月12日に亡くなりました |
【一般情報】
分類 | 目 | 奇蹄目 |
科 | ウマ科 | |
種名 (学名) |
Equus guagga (もしくは Equus burchelli, またはEquus Burchellii) (6亜種存在)
(亜種名 E. b. boehmi または E. g. boehmi) |
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英名 | Plains zebra (亜種名 Grant's zebra) | |
レッドリスト | LC(ヘイゲンシマウマとして) | |
形態 | 全長 | (ヘイゲンシマウマの全亜種で)217~246cm |
体重 | ♂ 247.8 kg(220.4~284.0)、♀ 219.1 kg(175.5~241.5) | |
肩高(体高) | ♂ 116cm(112-122)、♀ 113cm (107-121) | |
尾長 | (ヘイゲンシマウマの全亜種で) 47~57 cm | |
性差 | オスがわずかにメスよりも大きい | |
特徴など | 他の亜種に比べ、グラントシマウマは若干小さい | |
分布 | ザンビアのフアングワ川の西、コンゴ共和国、タンザニア北部、ウガンダ、ケニヤ、エチオピア、ソマリア(以上、グラントシマウマの分域) | |
生物学的特性 | 生息環境 | 海抜4300mまでの、熱帯、亜熱帯、温帯の草原やステップ、サバンナ、低木帯、および林間の開けたアカシアから成る森など開けた場所:適度に湿潤で、エサとなる草地と水飲み場のある環境 |
食性 | 草食性:イネ科植物(ガルガヤ、ギョウギシバ、コバンソウモドキ、ヒゲクリノイガを好む)、球茎、地下茎(根茎)
【参考】一日の約20時間を採餌に費やす。水辺と餌場の草地が隣り合う湿潤な場所で採餌する。 |
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行動圏 | 【渡り個体群】
雨季: 300~400㎢(密度 約9.5頭/㎢)、乾季: 400~600㎢ 【定住個体群】 80~250㎢(密度 19.2頭/㎢) |
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繁殖 | ・出産時期: 周年、しかし雨季に多い(普通、1月)
・産仔数:1 ・出産間隔:1~3年に1回 ・出産後発情: 出産後8~10日目 ・婚姻制: 一夫多妻型 ・妊娠期間: 平均371.2日(360~396日) ・授乳期間: 16ヶ月まで続くこと有り(妊娠メスの場合、出産前1~2ヶ月あるいは妊娠25週目で中止: 幼獣は1ヶ月齢ころから草を食べ始める |
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性成熟 | ♀:2~3歳齢、
♂:ハーレムを維持始めるのは5歳になってから |
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寿命 | 野生 ♂:平均9.7歳 、♀:平均8.5歳 最大生態年齢 21歳
飼育 最大寿命記録 40年 |
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行動・生態等 | ・捕食者: 主な天敵=ライオン。 ハイエナも重大な捕食者。ハイエナ、チーター、リカオンはライオンに比し、幼獣を遅う比率が高い。他にヒョウやワニ。
・縞模様の適応的意義:縞模様は夜間、あるいは薄暮、夜明け時のカモフラージュ=遠くから見ると、グレーの塊に見える。また、猛獣が群れの中から個体を見分けることを困難にするだけでなく、体と周りの草との区別をつけにくくしている。 ・草食動物集団における生態系上の役割: 乾季には丘陵地帯の草原が植物の生長が止まるため、ヘイゲンシマウマはエサとなる草の豊富な場所を探して、谷間や水域の窪地の草原へ移動する。このような場所に最初にやってくるのがヘイゲンシマウマで、草の古い部分を最初に食べる。茎からは新たに葉が生長し、ガゼルなど古い植物の部分から栄養を十分に得ることができない他の草食動物が、この新しく芽吹いた葉を食べ、集団を維持することができる。 |
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個体数 | 約66万頭のヘイゲンシマウマうち75%以上が亜種グラントシマウマ。そのうち20万頭がセレンゲティ-マサイ・マラ・エコシステム(タンザニアのセレンゲティ国立公園からケニアのマサイ・マラ国立保護区までの24,000㎢におよびエリア)に生息している | |
その他 | シマウマには、ヘイゲンシマウマのほか、グレ-ビーシマウマ(Equus grevyi)とヤマシマウマ(Equus zebra)がある。
ヘイゲンシマウマには、グラントシマウマのほか、E. g. antiquorum(ダマラシマウマ), E.q.burchelli(バーチェルシマウマ), E.q. chapmanii (チャップマンシマウマ)、E.q.crawshaii(クロウシェイズシマウマ), E.q.selousi(セルーシマウマ)の6亜種が存在する |
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参考資料 | ➀ Grubb, P. 1981. Equus burchelli. Mammalian Species (157): 1-9. (刊行 米国哺乳類学会)
➁ Wilson, D. E. & R.A. Mittermeier. eds. 2011 Handbook of the mammals of the world. Vol. 2. Hooded Mammals. Lynx editions. barchelona. ➂ Colvin. L & C. Nihran 2009. Equus burchelli. Animal Diveristy Web. at http://animaldiversity.org/account/ Equus_burchellii/ ⑤ King, S.R.B. & P.D. Moehlman 2016 Equus guagga. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: 3T41013A45172424. |
【過去の記事】
2009年6月10日に浜松動物園からやって来て、
翌月の7月にオスの子どもを産みました。
子どもは繁殖のため、円山動物園へ移動しています。
チャップマンシマウマと同居しているので、
シマ模様を比較してみてください。