カナダカワウソ
食肉(しょくにく)目 イタチ科
特徴
【個体情報】
愛称 | リッキー | チャッピー |
性別 | ♂ | ♀ |
出生日 | 2005年3月 | 2005年3月 |
来園日 | 2006年2月14日 | 2006年2月14日 |
備考 | 2022年1月21日に亡くなりました |
【一般情報】
分類 | 目 | 食肉目 |
科 | イタチ科 | |
学名(種名) | Lontra canadensis (7亜種あり) | |
英名 | North American River Otter (他に、North American Otter, Northern RIver Otter) |
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レッドリスト | LC (Least Concern) | |
形態 | 全長 | ♂ 1129 mm (1118~1150 mm) ♀ 978 mm (900~1113 mm) |
体重 | 5~14 kg | |
尾長 | ♂ 444 mm (420~470 mm), ♀ 358 mm (317~400 mm) | |
性差 | オスはメスより5%ほど大きい | |
毛衣特徴 | ・喉から顎にかけて、毛の色が薄い ・水かきがある ・背中の中程の毛の密度=57883本/㎡ |
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分布 | 南カルフォルニア、ニューメキシコ、テキサス、およびネバダ州とコロラド州のモハーヴェ砂漠を除く米国本土、およびカナダ | |
生物学的特性 | 生息環境 | 餌がいつでも捕らえられる淡水域や塩水域(川、湖、湿原、沼沢地、河口):環境汚染に弱い
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食性 | 主に魚類。そのほか、カエル類、ザリガニ類やカニ類を食する。また、小型哺乳類、小鳥類とその卵や軟体動物も時折食べている。 | |
行動圏、密度 | ・♂ 平均231㎢、♀ 平均70㎢ (年間の行動圏)
・7~78kmの行動域水路内を動き回る ・生息密度 海岸もしくは川の1.2~3.9km当たり1個体。 |
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繁殖 | ・一夫多妻
・繁殖季節=12月~4月 ・出産=2月~4月 ・メスの発情期間=42~46日間
・妊娠期間(着床後からの真の妊娠期間)=61~63日間 ・交尾から出産までの期間=10~12ヶ月(8ヶ月以上の着床遅延がある) ・一腹産仔数=通常、2~3(範囲=1~6) |
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性成熟 | ・2から3歳
・♀: 通常、2歳まで繁殖しない(1歳齢で繁殖した齢有) ・♂: 通常、2歳齢 |
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寿命 | ・通常、野生下で8-9歳
ただし、野生下で13歳、飼育下では25歳の記録あり ・死亡率:0歳齢=68%、1歳齢=46%、2~11歳齢=73%(成獣の死因の多くが人に関連する) |
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行動・生態など |
・ビーバーの生息場所にも棲む(闘争しない)
・アメリカミンクとはニッチェ(生態的地位)が分かれている ・天敵=ワニ(アリゲーター、クロコダイル)、シャチ、ボブキャット、コヨーテ、オオカミ、野犬 ・夜行性(夜間と薄明の時間に活動)。ただし、日中でも見ることが可能。冬期は日中にも活動がよく見られる ・単独もしくは集団(グループ)で暮らす。 ・グループの場合、♀とその子からなる家族のグループが多い:血縁関係にない成獣あるいは亜成獣のヘルパーを伴うこともある) ・グループで暮らすカナダカワウソは、共同で餌動物を捕らえたり移動し、また同じ巣穴を使ったり、互いに毛繕いする。冬期中頃から繁殖期は、単独で移動し、巣穴を使う。 ・巣穴には、主として、ウッドチャック、アカギツネ、ビーバー、ヌートリアが掘った穴、あるいはビーバーやマスクラットのロッジ(巣)を利用する(樹洞、土手や岩場の穴も利用することがある) ・遊び行動: 滑り遊び、尾追っかけ遊び、泳ぎ、枝や石のジャグリング遊び、草や雪上での転がり遊び、レスリングなど(主として、未成熟個体が遊ぶ) ・水中に8分まで留まることが可能 ・陸上で、時速29kmで走ることができる |
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参考資料 |
➀ Larivirere, S. and L. R. Walton 1998 Lontra canadensis. Mammalian Species (587): 1-8 米国哺乳類研究者協会発行 ➁ Ellis, E. 2003 Lontra canadensis (on-line). Animal Diversity web. at http://animaldiversity.org/accounts/Lontra_canadensis |
【過去の紹介記事】
- ワシントン条約 附属書2
現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが
その取引を規制しなければ絶滅のおそれのある種になるおそれのあるもの
どちらも2005年3月に生まれた若い2頭で
2006年2月に来園しました。
ペアで、とても仲良しです。
担当者を見るとエサをねだって
室内の扉をガリガリこすります。
またエサをあげる前、観覧通路に飼育係が
通りかかると2頭とも立って
「エサはまだかなぁ~?」と、待っています。
かつては日本にも生息し
「カッパ」の元になった動物と考えられています。
愛嬌のある顔や水中でのすばやい身のこなしなどを
見てください。
また魚やザリガニなどを食べるので、歯は鋭いです。
プールには決して手を入れないで下さい。