平成29年7月  釧路湿原国立公園指定30周年を迎えるにあたって

 今年は、釧路湿原が国立公園に指定されてから30周年を迎える年にあたります。
 管内市町村で構成される実行委員会では、記念式典やシンポジウムを開催いたします。また、釧路管内の多くの企業や団体では、この30周年を盛り上げようと、それぞれの主催イベントにおいてPRにご協力いただいています。このような釧路湿原に関わる多くの企業や団体の活動の様子を見るたびに、この30年間、いかに釧路湿原が地域に愛され、大切に守られてきた国立公園であるかを感じずにはいられません。
 昨年、釧路地域に襲来した大きな3つの台風の後、地元紙等で取り上げられた釧路湿原の写真をご覧になった方もいらっしゃると思います。釧路湿原の中を血脈のように蛇行する河川の姿はなく、あたかも一面の海原のような湿原になっていました。台風による倒木や道路の冠水などの影響がありましたが、被害を最小限に留めることができたのも、湿原の持つ保水力の恩恵だと強く感じました。
 私たちは、とかく、平時には自然のありがたさを見過ごしがちです。釧路湿原がタンチョウなどの多くの希少な動植物の命をつなぐゆりかごであると同時に、私たちや私たちの未来を担う子どもたちにとっても、生活を守る貴重な存在です。
 指定30周年を機に地域が一体となって、この貴重な湿原を受け継ぎ、誇りを持って、その魅力を世界に向かって発信していきたいと考えています。
 ぜひ、指定日の7月31日(月曜日)には、皆さんでシンポジウムにお越しください。