平成24年1月  地域の資源を生かすまちづくり

私が昨年来、取り組み、折に触れてご説明してきた都市経営の視点。それは豊かな自然、優れた人材、長年の取り組みを通じて地域に蓄積された技術とノウハウ、これら地域の資源を最大限に活用するまちづくりを推進することで、釧路市の明るい未来が必ずや開けるものとの思いからです。



我が国は約半世紀、国土の均衡ある発展を目指してきましたが、大都市地域から遠く、距離的にハンディのある地方は経済的にも社会的にも格差が生じる現実から、一律の発展を目指すのは無理として、特色ある発展を目指すことと方針転換がされました。その特色とは、違いであり資源であると私は考えています。



昨年末、北海道庁が発表した移住、長期滞在によるちょっと暮らしの実績では「涼しいくしろで避暑生活」と銘打った釧路市の取り組みが首都圏の方々の人気を呼び、受け入れ滞在日数は例年の3倍を越す延べ4,500日を記録し、全道1位となりました。過去、私たちが釧路の夏は寒いと言って嫌っていたことが、全国では快適な夏と評価されているのです。釧路の「涼しさイコール資源」を生かしたのは、受入先の不動産、ホテルを営む民間事業者の方々のご尽力のおかげです。



また昨年5月、釧路港は全国10港、北海道で唯一の「国際バルク戦略港湾」に選定されました。釧路港は今までも私たちの大切な資源でありましたが、この選定により他の港湾との違いをつくり出し、その資源価値をさらに高めたことにつながります。



このように違いは資源であり特色であります。全国各地で「違い」をつくり出すための取り組みが始まっています。地域の資源を知り、徹底的に生かす。これが都市経営の視点です。