1-13~19 釧路の生物3(釧路の昆虫・鳥類・ほ乳類)

1-13 スズメバチの巣

オオスズメバチは地中に、クロスズメバチは地中や屋根裏に、ケブカスズメバチは様々な場所に巣をつくります。
材料は、朽ち木や木の皮、枯れ草の茎などです。色や模様が種類ごとに違うのは、使っている材料が違うからです。
巣のつくり方は、まず冬眠から目覚めた女王蜂が小さな巣をつくります。次に働き蜂が産まれると、今度は働き蜂が材料を集めてきて、巣の表面に貼り付けていきます。
やがて巣の中の働き蜂は、厚くなった表面をかじり取り、空いた場所に幼虫を育てる六角形の部屋を増やしていきます。そのため巣は、風船が膨らむようにだんだん大きくなっていきます。
ミツバチと違って、スズメバチは1年しか巣を使わず、中に蜜も溜めません。

スズメバチの巣

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1-14 釧路の昆虫

ここにある昆虫標本は、標茶町で昆虫の研究をされている、飯島一雄さんが戦後間もなくから集められたものの一部です。
釧路湿原にすむトンボのうち、エゾカオジロトンボは春のトンボで5月頃から見られます。イイジマルリボシヤンマは、高層湿原とよばれる、ミズゴケ湿原の水溜りに卵を産みます。
釧路のチョウのうち、ミドリシジミは1年のほとんどを卵で過ごしており、成虫が見られるのは夏だけです。冬の釧路湿原で、ハンノキの芽をよく観察すると、ミドリシジミの卵が見つかります。
セミではエゾハルゼミが5月の終わり頃から鳴きはじめます。7月の後半になるとコエゾゼミが鳴きだし、短い夏の訪れを告げるとともに、草原ではハネナガキリギリスが盛んに鳴くようになります。

釧路の昆虫

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1-15 エゾシカ

エゾシカはニホンジカの一種で北海道全域にすんいます。オスは大きな角を持っていますが、この角は毎年生え変わります。 4月から 5月に古い角が落ち、新しく生えて、9月に は立派な角になります。角はオス同士の争いに使われると考えらています。
エゾシカはかつて絶滅の危機に陥ったときもありましたが、近年数が急激に増えています。樹木の枝や皮を食べて木が枯れたり、交通事故増えるなどの問題が起き、頭数調整をするために捕獲が行われ、肉や毛皮の有効利用も図られています。

エゾシカ

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1-16 ヒグマ

ヒグマは北半球に広く住んでいますが、日本では北海道にしかいません。日本でもっとも大きな陸上ほ乳類です。
川で鮭などを捕る姿が有名ですが、木の実やフキなど植物も食べる雑食の動物で、シカやネズミ、アリなども食べることが知られています。
冬は穴の中で寝てすごしますが、ごく浅い眠りで少しの刺激で目を覚まします。
妊娠したメスは2月ころに穴の中で子どもを生みます。4月上旬ころには冬眠穴から出てきますが、子どもを産んだ雌は5月下旬ころ、子どもとともに出てきます。4歳くらいで大人になります。

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1-17 天然記念物の鳥たち

生物学的、文化的に貴重な生物や地域を天然記念物と指定して保護しています。釧路地方には7種類の天然記念物に指定された鳥がいます。
タンチョウ、シマフクロウ、クマゲラは一年中すんでいます。シマフクロウは日本では北海道にしかいません。オオワシとコクガン、ヒシクイは渡り鳥で冬に渡来します。
オジロワシは冬に渡ってくるものもいますが、一部は一年じゅう住んでいます。また、厚岸町にある大黒島は海鳥の繁殖地として天然記念物に指定されています。

天然記念物の鳥たち

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1-18 道東の鳥たち

道東地方は海、湿地、草原、山林と多様な環境に恵まれ、さまざまな鳥たちのすみかになっています。また多くの渡り鳥の越冬地、繁殖地、通過地点になっています。
鳥たちはそれぞれの環境に適した体のつくりをしています。湿地や干潟に住む鳥は長い足とくちばしを持ち、水辺を歩いて餌をとります。
湖や海にすむ水鳥は水かきのついた大きな足をもちます。動物を捕らえて食べるフクロウやワシなどの猛禽類は鋭いくちばしと、とがった爪を持っています。
環境に適した鳥たちの特徴を比べてみてください。

道東の鳥たち

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1-19 トガリネズミ

トガリネズミはネズミと名前がついていますが、いわゆるネズミとは異なりモグラの仲間です。北海道にはモグラは住んでいません。
トガリネズミは虫などを主に食べます。北海道には4種類のトガリネズミが棲んでいます。日本ではいずれも北海道にしかいません。
トウキョウトガリネズミは世界で最も小さなほ乳類のひとつで、体長は5cm、体重は2gくらいしかありません。
明治時代に見つかり、標本ラベルに「エゾ(蝦夷)」と書かれていたのを「エド(江戸)」と読み間違えたため、、「トウキョウトガリネズミ」という名前がつきました。東京にはいません。

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