合併処理浄化槽の仕組み・維持管理
浄化槽に関する事柄の説明と、市役所の取り組みの紹介です。合併処理浄化槽とは
浄化槽は、家庭から出るし尿や生活排水を微生物の力でこれらの汚水を処理する設備で、公共下水道と同程度まできれいにすることができます。
し尿と生活排水の両方を処理できる浄化槽を合併処理浄化槽といいます。
し尿のみ処理する単独処理浄化槽に比べて微生物の働きが高度になっており、川などに放流される汚れの量が8分の1程度になります。
(参考)
(1)嫌気性微生物による汚水の浄化
(2)好気性微生物による汚水の浄化
(3)剥離汚泥の沈殿
(4)塩素剤による滅菌消毒
(社)北海道浄化槽協会資料より抜粋
平成13年の浄化槽法改正により、公共下水道の計画外区域を除いて、浄化槽を設置する場合には合併処理浄化槽の設置が義務付けられました。現存する単独処理浄化槽も合併処理浄化槽に切り換えるように努力義務規定が設けられました。
合併処理浄化槽の設置費の助成
釧路市では、生活排水による公共用水域の水質汚濁の防止や、生活環境の保全及び公衆衛生の向上のため、合併処理浄化槽を設置する方を対象に、予算の範囲内で補助金を交付する制度を開始します。
浄化槽の維持・管理
浄化槽は浄化槽法により、保守点検・清掃の実施、法定検査の受検等が義務付けられています。
これらの維持管理費用は設置者負担となります。費用の概算を表にまとめましたので、ご参考にして下さい。
(参考)浄化槽の年間維持管理費の概算
検査内容/人槽区分 | 5人槽 | 7人槽 | 10人槽 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
(1) | 浄化槽法第7条検査料 | 13,000円 | 13,000円 | 13,000円 | 浄化槽設置の初年度のみ |
(2) | 浄化槽法第11条検査料 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 | 浄化槽設置2年目以降 毎年/1回 |
(3) | 保守点検料金 | 24,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 年3回(薬品代含む) 8,000円/1回で計算 (業者により保守点検作業の業務委託料が違う) |
(4) | 清掃料金 | 3,500円 | 4,000円 | 4,000円 | 年1回 (業者により清掃単価が違う) |
(5) | 汚泥汲み取り料金 | 23,100円 (2.1立方メートル) |
31,900円 (2.9立方メートル) |
47,300円 (4.3立方メートル) |
年1回 11,000円/m3で計算 (業者により汚泥汲み取り単価が違う) |
(6) | ブロアー電気代 | 10,500円 (50w) |
12,600円 (60w) |
18,900円 (90w) |
自然流下、自然放流 100V、24円/kwhで計算 |
(7) | 初年度維持管理費計 (1)+(3)+(4)+(5)+(6) |
74,100円 | 85,500円 | 107,200円 | |
(8) | 2年目以降維持管理費計 (2)+(3)+(4)+(5)+(6) |
69,100円 | 80,500円 | 102,200円 |
上記金額は、通常の使用状態における人槽ごとの1年間にかかる浄化槽維持管理費の平均的な目安であり、使用状況、使用水量等により変動します。
浄化槽の清掃、汚水の収集運搬は市の許可を受けた業者に委託して下さい。
生活排水処理基本計画
本計画は2020年度(令和2年度)をもって計画期間が終了となったため、次期計画となる釧路市排水処理基本計画の内容を含んだ釧路市一般廃棄物処理基本計画を策定しました。